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大瀧雅寛 ↘

woodworks 季の木「木工展2017」

〈9880〉

「座る姿勢を変えることを、許容してくれることが、座り心地のいい椅子」と、「woodworks季の木」の工房にて、村田さんから教わったことがありました。今日は、その村田さんの「木工展2017」に、お伺いしました。会場は、和風のたたずまいの美しい、森の中の母屋でした。

woodworks 季の木「木工展2017」

woodworks 季の木「木工展2017」。イノセントアートギャラリー&カフェ『寧』にて。無垢の木を使った、テーブルや椅子、新作のソファー、触りたくなる小物など、拝見させていただきました( 2017.10.18)

2017.10.18

テーブルや椅子などの家具は、その実用的な役割がありますが、もうひとつ、大切な役割があるように思います。それは、「家具は、住宅と人間とを繋げる」という役割です。

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部屋の中に、テーブルや椅子などの家具を置くと、その家具の周りに、「目には見えない空気」が、できるように思うのです。

その空間に、身をまかせたい私は、「家具」と、その「目には見えない空気」とが、二重に包んでくれることにより、心地よさを感じると思うのです。

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座り心地のいい椅子とは、座る姿勢を変えることを、許容してくれること。

椅子の持つたたずまい、椅子の重さや軽さ、手すりや背もたれの有無や形、日本人の体型に合わせた、座面の形、座面の奥行き、座面の高さ、

そして、座面の材種、表面仕上げや、塗装に至るまでも、追求すること。

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流行を追いかけ、安易に曲線を多用したり、必要のない部材を加え、デザインを整えない。

無垢材を信頼するが、その表情に頼りすぎない。シンプルで、飽きのこないデザインを目差す。


そんな、村田さんの家具に対する哲学、何よりも愛情が、それぞれの椅子の後ろ姿にも、表れているようでした。

woodworks 季の木 日々を愉しむ無垢の家具と小物

無垢の木だからこそ、「丈夫で長持ちするデザイン」を、大切にしているとのことでした。

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