渡り廊下の本棚付きオーディオラック・2
〈9562〉
https://anity.ootaki.info/9562/
このお住まいのLDKは吹き抜けになっていて、この2階の渡り廊下が浮かんでいます。北側の外壁に面した階段との境になる様に、オーディオラックを兼ねた本棚を造りました。このお住まいの雰囲気から、造り付け家具というよりも、住まいてさんと現場で相談しながら、大工工事で造る方がふさわしいと考え、現場製作しました。
この本棚付きオーディオラックは、渡り廊下の北側で階段との手すり壁の部分です( 2018.11.08)
2018.11.08
このお住まいは、コンパクトに暮らせることができる、
1階だけで完結する間取りですが、週末には一転し、
2階につくったご夫婦それぞれのアトリエで、
自分の創作を深められます。いわば、
『1階には住み、2階では深める』ような空間構成が、
この住まいてさんご夫婦には、ぴったりでした。
造り付け家具は、本来は壁に埋め込んだり、
しっかりと固定することによって、
地震の際の転倒を防ぐメリットがあります。
しかし、それとは反対に模様替えしたいときには、
取り外せるようにもしたいものです。
この家具は4分割にしてあります。左側は幅90cmの本棚を3組、
右側は幅110cmのオーディオラックが1組です。
ビスで連結固定しているので、分解すれば、
他の部屋に持っていくことも可能です。
全て21mm厚のしな合板、端部は合板の切り口を、
そのまま見せるので、小学生の頃の机の様です。
裏側の階段側に物を落とさないようにするために、
背板を10cm、立ち上げておきました。
家具の後ろの窓のある壁には、3ヵ所の背面用スピーカーの取り付けます。
オーディオラックまでの、壁埋設配線がしてあります。
家具側面の幅木に、幅木用の小さなコンセントを取り付けます。
これは家具の左側に置く予定の、オイルヒーター用です。
オーディオラックは、AVアンプなどの大きさに合わせて、
奥行きを深くし、下部には色々な配線がしてあります。
100vの電源、電話、LAN、 6.1チャンネルのスピーカー、サブウーハーです。
オーディオラックの高さは、床から100cmにしました。
この上にプロジェクターをのせるためです。
このプロジェクターから映しだす先は、
LDKの南面の壁に取り付ける、電動スクリーンです。
さて、LDKの吹き抜け全体を利用した映画館、
上映が待ち遠しいです。
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