造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定〈9514〉

収納家具は、扉だけでなく引出しにした方が、使いやすく有効に収納できます。通常は引出しに取り付けた取っ手を付けますが、家具全体をスッキリと見せるために、引出しの取っ手をつけないこともあります。家具の設計は形から始まり、扉の面材の材質や塗装が決まり、最後に悩むのは、この取っ手の選択なのです。

造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

食器棚やリビング収納家具の設計は、とても時間がかかるのですが、私は家具の設計が好きなので...(2018.12.12)


造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

引出しの取手は、アーチ型にしました。デザインが柔らかく、

体がぶつかっても安心な形です。一番好まれるデザインです。

造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

また、たくさんある引き出しの内の2台には、鍵も付けました。

外部サービスを受けたり、人の出入りが多いお住まいでは、

鍵のかかる引き出しがあった方が、何かと安心できる様です。

造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

細かな指の操作を必要としない、大きな鍵を選びました。

最上段の引き出しの底の、床からの高さは、

車いすのアームレストに、ぶつからない高さにしてあります。


造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

このお住まいの食器棚は、開けたときは内部を一覧でき、地震の際は、

扉が開いてしまわない様に、引き違い扉にしました。

食器棚の両脇には、掃除道具や小物を収納するための、片開き扉です。

引き違い扉と片開き扉を並べる時は、扉の表面を平にしておかないと、

見栄えが悪くなるので、扉の出入りを丁寧に揃えました。

造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

引き出しは、立った姿勢で手のひらを上から入れる様に、

開け閉めするケースが、多くなりそうなのでした。この取っ手は、

四角い様に見えますが、断面は三角形になっていて、指のかかりがよく、

手のひら全体で引出しを開けられるので、握力の弱い方にはおすすめです。


開き扉だけではなく、引き出しもたくさん作った、このリビング収納は、

扉と引き出しの見え方が揃う様に、取っ手を付けませんでした。

造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

引き出し下部に、指がかかる彫り込みをしてあります。

引き出しを開ける時は、手のひらを上に向けて、

指先に力を入れなければならない

造り付け家具の引き出しの、取っ手や鍵の選定

この彫り込み取手は、見た目はいいのですが、やや使いにくいので、

引き出し前板には、いつでも取っ手を取り付けることができます。