細長い空間に合わせた、リビングの多目的収納
〈9543〉
https://anity.ootaki.info/9543/
このお住まいのLDKは、間口が260cmの細長い空間です。以前からあった家具は奥行きが深く、部屋を狭くしていたので、新しく造り変えることになりました。並ぶ食器棚と奥行きを合わせながらも、多目的な収納をと考えました。板状の木目が強く出ないようにしたいというご要望でしたので、ナラの柾目合板を選び、塗装は光沢を抑えた「半艶」の水性ウレタン塗装で仕上げました。
無駄な隙間なく、ぴったりと合わせることができることが、造り付け家具のメリットです。このリビング収納の、左端の背の高い収納は衣類を収納し、右端はお仏壇になっています(2018.11.16)
2018.11.16
開き扉だけではなく、引き出しもたくさん作りました。見え方が揃う様に、
取っ手を付けずに、引き出し下部に、指がかかる彫り込みをしてあります。
この彫り込み取手は、見た目はいいのですが、やや使いにくいので、
引き出し前板には、いつでも取っ手を取り付けることができます。
引き出しをたくさん作る時、縦に引き出しを重ねていく、
横に引き出しを並べていくの、2パターンがあります。
それぞれ長所短所があるので、この家具では両方作りました。
縦に引き出しを重ねると、体の場所を変えなくて済みますが、
モノを探す時は、引き出しの開け閉めを繰り返すことになります。
一方、横に引き出しを並べていくと、体の場所を変えることにはなりますが、
引き出しの開けっ放しにできるで、モノを探しやすいです。
天板の上にテレビを置くので、天板にはコード類通す穴を開けてあります。
録画用ハードディスクなどの機器は隠したいので、家具の中に収納します。
背の高い収納は、お仏壇になっています。来客があった時は扉で隠せます。
お仏壇は家族さんがいるリビングに置いた方が、仏さんが喜ぶそうです。
お仏壇の扉は4枚折れ戸になるので、特殊な丁番を選んであります。
この丁番はかさばることなく、扉を180度たたませることができます。
収納スペースを最低限の小ささとしたので、丁番の大きさも考慮しないと、
最後になって、肝心のお仏壇が入らなくなってしまうこともあるので、
造り付け家具では、素材選び同様に、金物選びも大切です。
カテゴリー
大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
携帯電話:090-3069-3425
メール:ootaki@icloud.com
https://anity.ootaki.info/9543/