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大瀧雅寛 ↘

模型は、まずは私自身が確認するためのに

〈9971〉

実は、住宅という「もの」を、設計している訳ではないのです。この住宅だからこそ、の「暮らし」や「出来事」を、設計しているのです。住まいてさんの要望を大切にしながらも、私としても、ひとつひとつの挑戦があるのです。

模型は、まずは私自身が確認するためのに

ひと通りの多い角地に計画したお住まいです(2017.07.18)

2017.07.18


スタデイ模型を作成するのは、住まいてさんに説明するため、というよりも、私自身が確認するためです。

住まいてさんにプレゼントするのですが、竣工後も大切にしていただいています。

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この住まいでの挑戦は、リビングの両側のふたつのデッキです。明るく開放的なデッキと、壁で囲われた半戸外のデッキです。

ふたつのデッキによって、リビングもまた、半戸外な感じにできそうですね。

どんな「出来事」が起こるのでしょうか。模型を見ていてもワクワクします。

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こんな住まいの計画は、少年野球を観戦しながら、東屋のテーブルで進めた方がいいようです。私もまた、半戸外ですね。

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「本当に、このプランを住まいてさんに提出していいのだろうか?」いつも考え込みます。

最近はいつも早起きしています。朝日が差し込むダイニングの出窓に、実際の方位に合わせて、模型を置いてみました。

朝日がどう入ってくるのか、確認しておきたかったのです。1日の始まりである朝をどう迎えるのかを、大切に考えています。

住宅という「もの」を、設計している訳ではない... 。例えば、そんなことなのです。


仕事として、うまくいったか、今ひとつだったか。その分かれ目は、「この住まいてさんだからこそできた住まい」、「その敷地だからこそできた住まい」の、ふたつのハードルを、越えることができたか、できなかったかです。

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