性格の異なるバルコニー『3階のバルコニー』
〈9728〉
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通学路の交差点に建つ、3階建ての住まい。その交差点から見上げると、3階の部分が後退してバルコニーになっていて、『道ゆく人たちの圧迫感を減らしたい』との計画は、うまくいったようです。このお住まいには、2階と3階の2ヶ所に、性格の異なるバルコニーがあります。今日はみなさまに、3階のバルコニーをご紹介しましょう。
ルーフバルコニーから通学路を眺めていると、私も思い出すものがあります。今日の工事は竣工を前に、建物周辺のコンクリート打設です。3月は色々な行事があります。我が家では、今週末に小学校の卒業式があります。いつの間にか成長した娘のように、このお住まいもできあがっていました(2018.03.19)
2018.03.19
その前に、今日の『働く車』をご紹介しましょう。
コンクリート工事にはおなじみの、2台の車です。
左側の黄色の車は、コンクリートミキサー車です。
コンクリート工場から、できたのコンクリートを運んできます。
右側の赤の車は、コンクリートポンプ車です。
水の2.3倍もの比重があるコンクリートを、まるで水のように、
あたり前のように、ホースの先端から送り出してくれます。
さて、3階のバルコニーは、10帖の広さがあります。
このバルコニーへは、2部屋の寝室からだけでなく、
3階の廊下から直接出られので、寝室を通らなくてすみます。
バルコニーは、2辺を寝室の外壁で囲われているので、風が通り抜けず、
屋外でありながらも、屋内的な雰囲気になりました。
通常の掃きだし窓よりも、わずかに開口幅が広くなっているのは、
避難をしやすくするための、建築基準法の規定によるものです。
私は3階に寝室をつくるときは、必ず寝室とバルコニーをセットにします。
万が一の火災の時に、このバルコニーに避難できるからです。
今日は暖かい日、遠くに見える富士山は、霞んでいました。
コンクリートを打設の日は、一晩、雨が降らないで欲しい。
今日は雨の心配はまるで不要な、青空で幸いです。
『働く車』って、格好いいですね。
そして、この『連帯して作業』する景色が、私は何よりも好きなのです。
『熟練した職人がいてこそ』であることは、言うまでもありません。
コンクリートは、すぐに固まりだしてしまいます。丁寧に工事しようにも、
その時間は限られていて、専門の職人たちの連携が、とても重要なのです。
バルコニーの床は「FRP防水」、日差しを受け鏡のようにピカピカです。
バルコニーに面する2部屋も、鏡に映したように同じになっています。
ん?
こんな青空を見て、例のごとく、子どもの頃の記憶が思い浮かびました。
明日の記事にしましょう。
本来であれば、右側の2組の掃き出し窓を包むように、
2階のバルコニーが取り付けてあるはずです。ですが、
私の発注が遅れてしまい、バルコニーが取り付けられていません。しかし、
そのことが幸いして、ポンプ車のアームの長さを最大限に活用して、
スムーズにコンクリートの打設ができたのです。
万事、世の中、うまくいくようになっているかもしれません。
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