「山手111番館」「横浜市イギリス館」と「7棟の小さな西洋館」
〈9707〉
https://anity.ootaki.info/9707/
昨日の「山手イタリア山庭園」、〈9708〉の続きです。横浜市には7棟の西洋館があり、その内の2棟はここ「港の見える丘公園」に建っています。この建物は「山手111番館」の、ミニチュアです。埼玉県狭山市の「Piece of Mind」加藤さんの、一連の作品なのでした。今日の記事もまた、実物とミニチュア西洋館を、取り混ぜて書いています。みなさまも、この「手品」を、お楽しみ下さい。
「Piece of Mind」加藤さんとは同じ年齢だった事もあり、共通の友人もいましたが、偶然はそれだけでなく、もらっているお小遣いまで同じなのでした。お互いに代表でありながらも、その額は...(2018.04.09)
2018.04.09
この「山手111番館」は、ワシン坂通りに面していて、その通りからは、広い芝生を前庭としています。
玄関前の「3連アーチ」が、通りに対し豊かな奥行きを作り出しています。この建物は、どこから見ても美しいです。裏側の港側に回ってみましょう。
港の見える丘公園のローズガーデンを、見下ろす位置に建っていて、公園から見上げると、美しく佇んでいます。
「港の見える丘公園」の中にあります。みなとみらい線「元町・中華街」駅、「6番」出囗から歩いて、10分もかからない場所にあります。
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/
この「横浜市イギリス館」は、昭和12(1937)年、英国総領事公邸として、ここに建てられました。鉄筋コンクリート造2階建てです。
広い窓からは庭だけでなく、港の眺望もよく、もしかすると、異国人の方たちは、海の向こうの祖国が愛おしいのでしょうか。
月を見上げる「かぐや姫」を、思ってしまいました。
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/
西洋館の前に立ち、ここでもまた、住宅の役割を思うのです。私はなぜ、住宅を見ると心が落ち着くのでしょうか。
「住宅は私を守ってくれる」ということ、かもしれません。この感覚というよりも本能は、遠く「洞窟」まで遡るのでしょうか。
私たちの先祖は、何百万年という長い期間、洞窟で暮らしていたそうです。
火の利用が始まってから、ヒトの進化は急激に早まったそうです。『火』が管理しやすいことも、洞窟で暮らした理由なのだそうです。ヒトであるために、風雨から火を、守らなければならなかったのです。
そもそも、「住宅になくてはならないもの」って、何なのでしょうか。私だけでなく、私がいない間でも、家族を風雨や外敵から守ってくれる、洞窟に端を発する「空間」と「火」は、なくてはならないものですね。
「水や食べるもの」があること、調理できること、貯蔵できること。
もうひとつ「緑」も、同様に必要なものだと思うのです。『そんなことはない、緑はなくても暮らせる』と思う方は、この「小さな西洋館の丘」を、ぜひ訪ねてみて下さい。
「住宅は、緑があって初めて完成する」ことを、実感して下さい。
7棟のミニチュア西洋館が建つ、「小さな西洋館の丘」は、「山手イタリア山庭園」内の、「ブラフ18番館」の芝生の花壇にあります。
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このミニチュア西洋館を「建築」したのは、「Piece of Mind」さんです。
「Piece of Mindのアトリエ」には、日々の様々な仕事が綴られています。
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