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大瀧雅寛 ↘

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

〈9708〉

「山手イタリア山庭園」を初めて訪れました。横浜市には7棟の西洋館があり、その内の2棟はここに建っています。この建物は「外交官の家」ですが... 。 ん? ちょっとこの建物、小さいですよね。実はこれ「ミニチュア西洋館」なのです。埼玉県狭山市の「Piece of Mind」加藤さんの、一連の作品なのでした。今日の記事は、実物とミニチュア西洋館を、取り混ぜて書いています。みなさまも、この「手品」を、お楽しみ下さい。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

偶然、隣り合って仕事をしたことが、加藤さんとの出会いとなりました。同じ埼玉県狭山市に工房を持ち、同じ年齢だった事も偶然でした(2018.04.08)

2018.04.08

この「外交官の家」は、明治政府の外交官の邸宅として、明治43(1910)年に、渋谷区に建てられたそうですが、その外交官のお孫さんから横浜市が寄贈を受け、ここ「山手イタリア山庭園」内に移築、復元したそうです。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

最初から建っていたような、ぴったりの立地でした。この邸宅は、まさに、ここに建つべく運命だったのだと、感じてしまいました。

http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/


「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

「外交官の家」の隣りに、この「ブラフ18番館」が建っています。関東大震災後に横浜市山手町に建てられた、オーストラリアの貿易商の住宅で、戦後は、カトリック山手教会の司祭館として、使われていたそうです。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

関東大震災による倒壊や火災を免れた、住宅の一部が部材として使われていたそうです。白い外壁は「モルタル吹き付け」で、防災に配慮しての選択だったそうです。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

JR「石川町」駅の「元町口」出囗から、徒歩5分ほどです。

http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/bluff18/


「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

このブラフ18番館の前の、芝生の花壇を丘に例えて、7棟の「小さな西洋館」が、おおらかに建っているのでした。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

砂とセメントと水を混ぜ合わせたものを、「モルタル」といい、私たちも工事で、日々使っていますが、この「モルタル」が一転、「Piece of Mind」加藤さんの手にかかると、命を持ち始めるのです。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

この小さな西洋館の前の、小さな花壇に注目すると、そのスケールに合わせた、小さな緑が楽しそうです。この小さな緑と、小さな西洋館とが、お互いを引き立てているです。

「建物は、緑があって初めて完成する」といいます。そのことを改めて、7棟の小さな西洋館で再確認するのでした。

「外交官の家」「ブラフ18番館」と「小さな西洋館の丘」

ブログ「Piece of Mindのアトリエ」で、「Piece of Mind」さんの、

日々の様々な仕事が、綴られています。

https://anity.ootaki.info/9708/