車いすでの利用を視野に入れた、段差のない玄関ポーチ
〈9609〉
https://anity.ootaki.info/9609/
昭和40年代に建てられた、木造2階建てのお住まいの、バリアフリーリフォームです。門扉から玄関までのアプローチは、車いすでの行き来のしやすさを優先しました。既存の玄関ポーチ(地面から20cmの高さ)を取り壊し、造り直した玄関ポーチは、地面の高さと同じ位まで下げました。
門扉から続く長いアプローチには、手すりを取り付けました。玄関ポーチは段差もなくなり、ご近所さんにも好評です。玄関扉は、スライディングドアです(2018.10.03)
2018.10.03
玄関ポーチの高さを下げた理由は、2点あります。門扉から続くアプローチが、玄関室の中まで、車いすで行き来しやすいこと。そして、また、庭にも段差無く行き来ができることです。
玄関扉は、スライディングドアのエルムーブです。エルムーブは2種類はあります。「一本引きタイプ(引き込み部分が外壁)」と、「片袖タイプ(引き込み部分が袖ガラス)」です。
今回のリフォームは、耐震補強も目的でしたので、「一本引きタイプ」を選び、玄関扉左右の、タイル貼り壁は、耐震壁になっています。
ステンレス製敷居は、ノンレールでフラットです。エルムーブは、ハンガーレール式なので、見た目よりも軽く開けることができます。
玄関ポーチの高さを下げてしまった代わりに、玄関の上り框での高さが大きくなってしまいました。38cmほどの段差の解消は、段差リフトを利用します。
高齢の方も車いすユーザーも、家族さんみんなが使いやすく、またご近所さんたちも、訪ねやすいアプローチになりました。
玄関や玄関ポーチは、出入りのための大切な場所ですが、地域とのつながりといった観点でも、重要な場所です。
次回の記事で、この玄関室をご紹介します。
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