ゆったりとスペースを確保した、水回りのバリアフリーリフォーム
〈9558〉
https://anity.ootaki.info/9558/
この洗面室は6帖程の大きさがあります。広いお住まいをさらに増築して、ゆったりとした水回りにバリアフリーリフォームできました。住まいてさんは、左半身を動かしにくいの車いすユーザーなので、水回りの配置は、動きやすい「右側」を大切にレイアウトした。
築30年のこのお住まいは建物の周りの敷地も広かったので、ユニットバスの部分を増築しました。洗面室とトイレをさらに広くでき、ゆったりとしたスペースを確保することができ、手すりも取り付けやすくなりました(2018.11.12)
2018.11.12
ユニットバスの右側には壁に埋め込む様に、車いすで使いやすい、
奥行き60cmの洗面化粧台を取り付けました。
住まいてさんは左半身を動かしにくいので、
洗面台の右側に、奥行きの浅い棚を付けました。
右側の引き戸を開ければ、キッチンとつながります。
洗面化粧台の前から、キッチンとは反対側を眺めます。
左側の引き戸は、寝室につながっています。
正面の開いている引き戸は、トイレになります。
窓のない洗面室なので、引き戸にはガラスを入れて、
隣接する部屋から、明るさを確保します。
トイレの中には、引き違い戸の物入がありますが、
かまちを入れて、建具を上下に分割しました。
このかまちにも、手すりを取り付ける予定です。
洋風便器はタンクのないコンパクトなものです。
脇には、手洗いと多目的の流しを兼ねたシンクを取り付け、
バケツで使うこともできます。
手すりの取り付け予定位置には、下地補強がしてあります。
手すりの位置は、住まいてさんに便器に腰を掛けてもらい決定します。
テープを貼った場所が、L字型手すりを取り付ける予定の場所です。
テープを貼って1週間後、このテープで再確認してもらい、手すりを取り付けました。
浴室は2帖の大きさ(1616)のユニットバスにしました。
入口は段差のない3枚引き戸です。最近のユニットバスは、
シャワーチェアで使いやすい様に、水栓の位置が高めになり、
洗面器を置くための棚も取り付けられています。
浴室の手すりもリフォーム竣工後、少し時間をおいてから、
改めて、手すりの取り付けにお伺いしました。
ユニットバスの壁に穴を開けて取り付ける、後付け手すりです。
浴槽の脇に1本、洗い場のタオル掛けの両側に1本ずつの、
計3本のI型手すりを取り付けました。
手すりの詳細の取り付け位置は、図面上では決定しにくく、
実際に使ってもらってから取り付けるようにしています。
工事が2度手間にはなるのですが、「後付け手すり」を大切にしています。
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