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bFaaaP:バリアフリー補助ペダル

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今年(2018年)1月にスタートしたプロジェクト、「bFaaaP - バリアフリー補助ペダル -」が完成しました。ピアノを始めとした、様々な電子機器で利用することを想定しています。先週、PCT国際特許(英文)の出願を済ませ、ようやく公開できる様になりました。bFaaaP(ビーファープ)について、何回かの記事に分けて、みなさまにご報告します。

bFaaaP:バリアフリー補助ペダル

bFaaaPとは、足に障害を持つチャレンジドや、小さな子どもたちが、ピアノなどのペダル操作をできる様にする、補助ペダルシステムです。「barrier-Free assist as a Pedal」から、名付けました。現在、PCT国際特許(英文)出願中です(2018.11.20)

2018.11.20

bFaaaP(バリアフリー補助ペダル)

bFaaaPは大きく、ふたつのパートに分けられます。ひとつは、メガメフレームなどを用い、頭に装着する「モーションセンサ」。そして、ピアノペダルの前に設置する、「アクチエータ」です。

bFaaaP(バリアフリー補助ペダル)


「モーションセンサ」は、メガメフレームに平行に取り付けます。内部には、9軸加速度センサが収納されていて、頭の前後の動きを読み取り、デジタル処理をします。

bFaaaP(バリアフリー補助ペダル)

開発の過程で、わずかに頭を前後に動かす動作とはいえ、ひとりひとりに、動作の好みがあることがわかりました。ふたつの数値を自由に設定することにより、直感的に操作ができます。


bFaaaP(バリアフリー補助ペダル)

ピアノペダルの前に設置し、ペダルを上下させる、「アクチエータ」です。

bFaaaP(バリアフリー補助ペダル)

「アクチエータ」は、電動シリンダや電子回路、重りを内蔵しています。「モーションセンサ」からの、デジタル処理された信号を受信し、足で踏み込む様に、頭の動きに連動して、ペダルを上下させます。

bFaaaP(バリアフリー補助ペダル)

それぞれのピアノに対応できる様、踏み込み量を設定することができます。演奏しながら頭を下げれば、ペダルを踏み込み、頭を元の位置に戻すと、ペダルも元の位置に戻る。踏み込み量や、踏み込む速度も、頭の動きに連動させることできます。

bFaaaPの効果を、デモビデオでご覧ください。最初は、bFaaaPを使用しないで演奏しています。その後、センサを付けたメガネを掛け、bFaaaPを使用して、同じ曲部分を演奏してみました。


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