LDKと1階の和室。築18年のお住まいをリセットする
〈9531〉
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このお住まいは築18年の戸建て住宅。新築当初の16年前、ご両親を迎えるために1回目のリフォームしました。今回のリフォームは2回目になります。家族構成が変わり、快適に暮らせる様に、住まい全体をリセットするリフォームをしました。まずは、リビングとキッチンをご紹介します。
和洋折衷のインテリアです。LDKと和室、カウンターの向こうはキッチンです( 2018.11.24)
2018.11.24
このお住まいは、ご両親との同居を想定したお住まいでしたので、引き戸が多用されていて、それぞれの部屋は広くなくても、引き戸を開ければ、ゆったりとした空間になります。
リビングは、掘りごたつを中心にした8帖ほどのスペースです。新築当初、リビングの床は畳でしたが、15年前のリフォームの際、畳からコルクに張り替えました。
リビングの西側は、3枚の襖を開けると和室につながります。白いビニールクロスの壁に合わせ、白い襖紙を選びました。
6帖の和室からLDKを眺めます。年々、畳を敷くことが少なくなりましたが、来客の寝室などにも利用できる様に、この和室は畳を敷きました。
この家具も15年前に制作したものです。しな合板で造りました。今も現役で使ってもらい嬉しいです。15年前はこの家具の中に、お父さまが愛用していた、カメラやたくさんのレンズが入っていました。改めて家具を見ていると、その時のカメラ談義を思い出しました。
対面キッチンの、配膳カウンターとして機能する様に、既存のカウンターと、高さをぴたりと合わせました。家具の天板には、15年分の傷や汚れがありましたが、汚れや傷を補修し、再塗装しました。
キッチンの間口は、以前と同じ225cmですが、キッチンの天板の高さは、90cmと高くしました。
75cm幅のレンジフードは、お掃除がしやすいフラットなものです。
60cmの食器棚、90cmの家電収納棚を組み合わせ、その右端を、冷蔵庫スペースにしました。その隣りの勝手口は、玄関ドアに比べ防犯性に欠けるので、鍵をひとつ増やしました。
間口が狭い分、炊飯器はこのスライド棚に載せて使います。白い天板の裏側には、蒸気の排出ユニットが付いています。
キッチンに立った位置からの眺めです。左の角にテレビを置くことになっています。家族がどの部屋にいても、会話が弾む楽しいLDKになりそうです。
私は「家族は運命共同体」だと、いつも考えています。楽しいことも悲しいことも、家族全員で分かちあうこと。住まいに求められることは、たくさんありますが、このことが、一番大切なことではないでしょうか。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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