1/3世紀を迎えて住まいを再考する(2)テーブル、キッチン、ソファーが形作る三角形
〈9349〉
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2020年はきっと、歴史的に大きな転換点になることでしょう。住まいづくりもまた、変わらなければいけないはずです。私は日々更新される情報を聞き、これからの住まい、2020年以降の住まいに必要なことを、我が家を見て周りながら考えてみました。

とはいえ今日の日曜日のオオタキさんの家は、例年より早くゴールデンウィークといった様子で、家族全員巣ごもり生活です( 2020.04.19)
2020.04.19
以前、建てさせてもらった住まいで、玄関室に手洗い器を設置したことがありました。住まいてさんの要望で、家族だけでなく介護サービスの方たちも、リビングに入る前に手洗いできるようにしたいとのことでした。

今となると、その必要性を実感します。我が家のこの玄関収納にも、手洗い器があってもよかったかもしれません。

その代わりに、玄関の右奥は洗面室になっているので、洗面室に直行できます。帰宅後、家族の待つLDKに入る前に、洗面台で手洗いうがいができるのです。

トイレは玄関室の正面壁の裏側にあり、カウンターには手洗い器を取り付けました。小形なもの手洗い器にしたのですが、どうせ作るのなら、大形にして方がよかったです。

今年の限ったことでなく、インフルエンザが流行だす時期には、家族みな帰宅すると、すぐに洗面室に向かっていました。洗面室からすぐにLDKに入ることができるので、手洗いする面倒くささを低減してしれます(私だけかもしれませんが...) 。洗面室からまた廊下を経由し、このガラスドアからLDKに入る動線では、面倒に感じてしまいそうですから。
テレビニュースやSNSなどを見ていると、巣ごもり生活により「家族トラブル」が増えているそうです。在宅時間が長くても、居心地よく窮屈に感じない家であることが大切です。

私が普段、造らせてもらっている住まいに比べれば、我が家はずいぶんと質素ですが、ホタテ貝の貝殻の粉末塗料を塗った天井や壁、コルク貼りの床、しな合板の家具や建具とで、最低限の自然素材感を感じさせてくれる、内装になっています。

居心地の良さ、住まいの役割って何だろう。第一には「家族が集まれること」でしょう。家族が集うこのダイニングは、親密感が出るようにやや狭くし、天井の高さも手が届く位に低くしました。

第二には「家族が適当な距離で離れられること」でしょう。例えば食事の前後、LDKに家族が集まっている時には、たいてい私は、左奥の椅子に腰掛けています。

家内はキッチンに立ち、テーブルにいる私と、ソファーにいる娘と会話を続け、

娘はソファーで家内と会話しながらも、友達と連絡を取り合っているようです。

テーブル、キッチン、ソファーが形作る三角形が、居心地よく窮屈に感じない家のために大切なことなのだと、改めて実感しました。2020年4月19日、晴天の日曜日。家族全員巣ごもり生活ですが、家内と娘は、3時のおやつのホットケーキを焼いています。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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