逃げきれた時にしかもらえない「勲章」
〈9904〉
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昨夜帰宅するとカーポート脇の植木に、「変わった葉があるな」と思ったら、ビークマークを持つ蝶でした。すぐに撮影しようとも思いましたが、この蝶を起こしそうなので、明日の朝までいたら、その時は撮影することにしました。翌日の日曜日の早朝、この「サトキマダラヒカゲ」は、ここで一夜を明かしたようでした。
今日は日曜日、娘の小学生最後の運動会です。早朝、校庭の隅に、レジャーシートを張りに行く前に、パチリ(2017.09.24)
2017.09.24
鳥のくちばしで切り取られてしまった、チョウの翅に残ったキズのことを、
ビークマーク( Beak Mark )というそうです。
鳥に襲われたものの、逃げきれた時にしかもらえない、「勲章」なのです。
私が小学生の頃、膝や肘には、いつも「カサブタ」がありました。
それは仲間の間の、勲章のようでもありました。
怪我が治ると、「カサブタ」は剥がれ、元の状態に戻りました。
戻るというよりも、むしろ、元の状態よりも綺麗に見えました。
しかし、小学生から40年以上にもなると、何かの怪我をすると、
「元通りには戻らない」と、わかってきます。「傷あと」は残ってしまうのです。
その「傷あと」を、敵とは思わず、親友と思い、
上手に付き合うことができれぱ、「人生の達人」と自称していいそうです。
もしかすると、その上手に付き合うコツは「無手勝流」かもしれません。
無手勝流(むてかつ-りゅう)
戦わずに、策略で相手に勝つこと。また、その方法。
また、師伝によらず、自分で勝手にきめた流儀。自分勝手にやること。また、そのやり方。
自己流。無手で勝つ流儀の意から。
私の場合ですが、最近は、ケアレスミスが多くなりました。
私の集中力は、建物の設計や施工に、その全てを使い果たしてしまいます。
先月、傷を直したばかりの車にも、すでに新しい傷あとがありました。
私の車のこの傷は、ビークマークのような勲章に、例えることはできませんが... 。
友人のタイムラインに、『 52歳は人生の分岐点。ここを1つの区切りとして、いったんリセットし、また新たなサイクルに入っていく。再出発 』とありました。
私は大きくうなづきます。52歳の誕生日から始めた、このブログも、
あと4つ書けば、ちょうど「100記事」になります。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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