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大瀧雅寛 ↘

シンプルな暮らしの中に、アクセントを

〈9903〉

住まいそのものが主役のなるのではなく、住まいてさんがお持ちの、家具やカーテンなどが引きたてるような、リフォームをご紹介します。このお住まいは、大きな面積ではありません。シンプルな暮らしに、少しだけアクセントを加える、ゆったりとした、居心地のいい空間を目指しました。

シンプルな暮らしの中に、アクセントを

このお住まいのリフォームの目的は「耐震・断熱・バリアフリー」そして「シンプルな暮らし」でした(2017.09.25)

2017.09.25

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東西に長いLDK、以前は掃き出し窓は、2か所ありましたが、この「3枚引きの掃き出し窓」だけにしました。 「3枚引き」は「引き違い」に比べ、開けた時の開口幅が広くなります。屋根のついたデッキに繋がります。

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玄関室からは、すぐにこのLDKに入ります。廊下を極力少なくしました。引き戸は、開けっ放しにできるのが長所です。LDKから、階段の昇り口が見えるのは楽しいです。階段の上り始めにある窓は、北側に面しています。窓の高さを少しでも高くすると、光は多くは入ってきます。

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システムキッチンをつくった場所は、以前は掃き出し窓でした。あえて、「掃き出し窓をなくし、システムキッチンにする」というのは、住まいてさんと悩みましたが、決断しました。将来、隣家が建て替えれば、ここからの採光は、期待できなくなるからです。

そしてそれは、そんなに先ではないように、思えたからでした。インテリアコーディネートは、ホワイト一色にまとめましたが、その明るさで、なくなった掃き出し窓の明るさを、補なえると考えました。

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ホワイト一色にまとめましたが、ひとつだはアクセントを加えました。このダークブラウンのシステムキッチンです。キッチンパネルは、さらに暗いブラックです。ホワイトとの内装の対比が、ホワイトをより明るく見せ、LDK全体を、面白くしてくれました。

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LDKのほとんどの照明は、ダウンライトですが、ひとつだけ、ペンダント照明でアクセントをつけました。この照明の下に、ダイニングテーブルが置かれます。この照明、天井に映る光のパターンまで、美しいのです。光のパターンを美しく見せられるのも、ホワイト一色にしたおかげです。

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LDKの隣りには、もうひと部屋あります。その部屋の奥は、さらに水回りスペースにつながります。

大きくないお住まいを、広々と感じさせる方法は、「引き戸を多用し、対角線の見通しがをよくする」こと。ゆったりとした、居心地のいい空間になりますよ。後は、住まいてさんが、いかに住みこなしてくれるかが、楽しみです。

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