寝室のクローゼットを、車いすで利用する「1帖トイレ」に
〈9808〉
https://anity.ootaki.info/9808/
LDKの隣りにある6帖の和室を、車いすユーザーの寝室にすることになりました。この寝室から既存のトイレまでは距離があり、車いすで使うには不便でした。そこで、新しく寝室にトイレをつくることになりました。この「1帖トイレ」の配置は、向かって左側は便器、右側は手洗いを兼ねた洗面台になっています。
鏡の付いた4枚折れ戸を再利用しました。車いすは折れ戸の手前に置くので、折れ戸を開けっ放しでトイレを使います。手前側の上下可動式の手すりは、便器に移乗した後に、姿勢を安定させるためのものですが、普段は使わないで済むそうです(2017.12.29)
2017.12.29
壁に付いたL字型手すりは、便器への移乗、立ち上がりに利用します。住まいてさんは右側に力が入りにくく、壁に取り付けたL字型手すりが、力が入れられる「左手側」になるレイアウトです。便器の向かい側には、手洗いを兼ねた洗面台を斜めに取り付けました。
洗面台上部は階段なので、天井が斜めになっています。鏡も洗面台同様に、コーナー部分に取り付けました。鏡の左側は、壁の厚みを利用した埋め込み棚を取り付けました。鏡の右側には、埋め込み型のペーパータオルBoxを取り付けました。
この車いす用の洗面台は、トイレのコーナー部分に取り付けるタイプです。洗面台に向かった時に、便器が邪魔にならないようにするためです。片手で使いやすい紙巻器が見つからず、使いやすい大きさにカットした、トイレットペーパーを洗面台の上に、あらかじめ置いておくそうです。
寝室に隣接するのでニオイが気にならないよう、天井に換気扇を取り付け、壁には、ピンク色のタイル、「エコカラット」を貼りました。このタイルは、湿気やニオイを吸収してくれる材質です。
洗面台の水栓は、自動水栓にしましたが、すぐに取り替えることになってしまいました。というのも、自動水栓のセンサーの反応が良すぎ、意図しない手の動きで吐水してしまったからです。
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