段差リフトとデッキで、リビングの掃き出し窓を、もうひとつの玄関に
〈9782〉
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このお住まいは道路から1m程の高低差があり、道路面から1階床面までの高低差は「135cm」。道路から玄関ポーチまでは、数段の階段があり、スペースも充分にないため、車いすでの玄関からの出入りは難しそうでした。そこで、庭の一部にリフトを設置し、屋根のあるデッキを造り、リビングの掃き出し窓を、もうひとつの玄関にすることになりました。
道路に面した段差リフトで、デッキまで昇降します。車いすでのアプローチは、リビングの掃き出し窓を出入り口にしています(2018.01.24)
2018.01.24
坂道に面している敷地なので、道路と1m程の高低差がありました。
玄関ポーチの階段に、「階段昇降機を設置」する方法もありますが、
車いすで昇降しやすい、「段差リフト」を設置することになりました。
段差リフトは、「125cm」の高さをゆっくりと上昇します。
ステンレス製の外部用のリフトなので、屋根は無くても構わないのですが、
段差リフトの上部には、明るいアルミ屋根を掛けました。
雨の日に車から乗り降りする際に、ここで「雨宿り」ができるので、
ゆっくりと安全に、車をカーポートに駐車させることができます。
明るいアルミ屋根はリフトの上だけでなく、デッキの奥まで続いています。
ここから見上げると、「白」と「黒」の2色にまとめた外観がいいですね。
この段差リフトは、「油圧」によって昇降します。
段差リフトから2m離れたデッキ下に、「油圧ユニット」を設置しました。
油圧ユニットと段差リフトは、「油圧ホース」で接続され、
ホース内の作動油が、油圧ユニットからの圧力を、段差リフトに伝えます。
段差リフトの大きさは、昇降できる高さに比例し、大きくなっていきます。
このお住まいでは、昇降高さが「125cm」の段差リフトを選びました。
道路面からリビング床面まで「135cm」の高さがあるので、
掃き出し窓の前には、10cmの段差が残ってしまいました。
デッキにある黄色のテープは、そのスロープを検討するために貼りました。
リビングの掃き出し窓も、3枚引き戸に取り替えました。
3枚引き戸は広い開口幅が得られ、車いすで行き来しやすくなります。
『おかえりなさい』と、こんな感じにお迎えします。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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