21世紀を担う『天才』と、私の「役得」
〈9662〉
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今日は日曜日。2組の住まいてさんとの打ち合わせは、どちらも「子どもさんのためのリフォーム」をしたいとのことでした。1組目の住まいてさんは今回が初めてのご依頼で、2組目は、13年程前にお住まいを建てさせてもらった住まいてさんでした。子どもさんが活躍しているお話を聞き、嬉しくなりました。午後からは、どこか図書館にでも行こうと考えていたのですが、すぐに帰宅し、オオタキラジオに書きたくなりました。
記事に合う画像を探していたら、2009年10月の懐かしい画像を見つけました。埼玉県飯能市のムーミンの家です。最近「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」と改称したそうです(2018.06.17)
2018.06.17
久しぶりに住まいてさんのお宅にお伺いして、よく感じることがあります。
住まいてさんは、そんなに変わっていないのに、
対して、子どもさんたちが「激変」していることです。
今まで、私がもっとも衝撃を受けたのは、工事中の打ち合わせでは、
だっこしてもらっていた子どもさんが、大学生になっていたことでした。
子どもさんの成長し、活躍している様子を聞くと、いつも、
私まで嬉しくなってしまいます。こういうのを「役得」というそうです。
その成長は、「身体的なことだけではない」ということも実感するのです。
我が家の子育ての「ヒント」にと、住まいさんに聞いてみました。
以前、他の住まいてさんにも同様に質問したことがあります。
活躍している子どもさんたちには、共通することがあるようです。
それは、『読書家』であるということ。そう言えば、
当時も子どもさんが、たくさんの本を読んでいたことを思いだしました。
私は、もうひとつ、質問しました。
「どうしたら、読書好きな子どもになるのでしょうか?」
住まいてさんは、すぐに答えてくれました。
『夜寝る時に、たくさんの本を読み聞かせたから』だそうです。
きっと子どもさんたちは、目を閉じながら物語を頭の中に描き、
その物語はそのまま、夢の世界へと繋がっていったことでしょう。
私が建てさせてもらった住まいで、成長していった子どもさんたちが、
21世紀を担う天才となり活躍する事が、間違いないことに思えました。
さて、私の自慢、誇りはといえば、21才の時に、
「大滝建築事務所」を開設したことなのですが、その私の自慢、誇りに、
「あの、○○○○○の家、私が建てたんですよ」と、付け加えられそうです。
さて、子どもさんたちから、私はどんなオトナに見えているのでしょうか。
やや、心配ではありますが... 。
私が持っていなくても、君たちだけが持っている大きなものがある。未来というものである。
私の人生は、すでに持ち時間が少ない。
例えば、二十一世紀というものを見ることができないにちがいない。
君たちは、ちがう。
二十一世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしいにない手でもある。
もし「未来」という町角で、私が君たちを呼びとめることができたら、どんなにいいだろう。
「田中君、ちょっとうかがいますが、あなたが今歩いている二十一世紀とは、どんな世の中でしょう。」
司馬遼太郎『21世紀に生きる君たちへ・十六の話』中央公論社 1997
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