所沢の不思議な魅力と、所沢東町の古い工場
〈9614〉
https://anity.ootaki.info/9614/
私は狭山市に住んでいるのですが、以前にも増して、お隣りの所沢市の方とのお付き合いが増え、所沢の持つ不思議な魅力を感じました。それは、新しさと古さを同時に持つ様な、不思議な魅力です。もう2年も前のことになりますが、2016年10月に「野老澤町造商店」で、「絵画と定点写真から見る懐かしの所沢」展を見に行ったことがあり、そこでもその不思議な魅力を感じたのでした。
所沢市の野老澤町造商店(まちぞう)では、毎回楽しい企画が開催されています。当麻さんと出かけました(2018.09.24)
2018.09.24
会場は、旧所沢市役所の中央公民館側にある、
野老澤町造商店(ところざわまちづくりしょうてん)、
「まちぞう」は、所沢市市街地活性化拠点施設です。
「絵画と定点写真から見る、懐かしの所沢」
今回の展示は、画家の堀田富彌氏(1933-1998)が、
20年前に描かれた風景画と、
現在の景観を定点写真で比較できる展示です。
ノコギリ屋根の古い工場と、その手前の駐車場の、
「見覚え」のある絵が、床にありました。
実は、この絵は私の事務所に飾ってある絵なのです。
みなさまに見て頂ければと思い、設計室の壁から取り外し、
今回の展示にお持ちしました。
生前、堀田富彌氏の個展(所沢市役所ギャラリー)で、
一目惚れしてしまい、お願いしてお譲り頂いた絵です。
『所沢東町 古い工場(94.5.31)』と記されています。
ノコギリ屋根の左側の垂直部分は、北側に面しています。
というのも、その垂直部分は壁ではなく窓にして、
北側からの柔らかい、均一な採光を得るための工夫です。
ノコギリ屋根。実はこの屋根形状が持つこの工夫が、
建築士の試験問題によく出るとのことでした。
このノコギリ屋根の工場が、大正時代に建てられた、
織物工場だったのだそうです。
驚いたのは、この織物工場は、昭和7年に改装され、
所沢初のマーケット、「所澤マーケット」になりました。
雑貨店・魚屋・小間物屋・菓子屋・下駄屋・八百屋などが、
出店していたそうですが、昭和10年に閉店になったそうです。
当麻さんや私にとって、堀田さんは大切な友人でした。
今回の展示は、堀田富彌氏というよりも、
我らの堀田さんの、20年前に描かれた風景画と、
現在の景観を定点写真で比較できる、
巧みな熱のこもった展示なのでした。
堀田富彌氏がなくなった後、お住まいを兼ねたギャラリーを造らせてもらいました。
カテゴリー
大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
携帯電話:090-3069-3425
メール:ootaki@icloud.com
https://anity.ootaki.info/9614/