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大瀧雅寛 ↘

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

〈9602〉

以前に工事をさせていただいた住まいてさんから、リフォームの依頼を受けました。さて今回の工事は、「猫のいたずらを何とかしたい」とのことでした。この住まいは、車いすで動きやすいバリアフリー住宅なのですが、一方、ニャンズに対しては「バリア」をつくることになりました。

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

猫と楽しく暮らすことを大切にした、バリアフリーお住まいです。その後、この様な腰板貼りのご依頼を、たくさんの住まいてさんからいただくこととなりました(2018.10.10)

2018.10.10

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

バリアフリーリフォームの竣工時には、小さかったニャンズも、今では大きくなり、色々といたずらをするようになりました。

一番困るのが、ビニールクロス貼りの壁での「つめとぎ」です。床から立って、手が届いてしまう腰壁部分は、どこも、キズだらけになってしまいました。

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

キズだらけになったビニールクロスの上から、6mm厚のシナ合板を、目立たない釘で横貼りします。壁の出隅が、斜めに面取りしてあるのは、車いすで動きやすくするためです。

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

2階の階段への扉には、猫の小窓が付いています。このお住まいは、建具の面材も同じシナ合板です。


この住まいは、引き戸を多用したバリアフリー住宅ですので、猫にも「バリア」はありませんでした。

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

この引き戸は、キッチンから洗面室への引き戸です。引き戸の建具枠に、アルミ部材(アングル)を取り付けました。取り付けた結果、「劇的な効果があった」とのこと。我々の「勝利」でしたが、さて、何年持つでしょうか... 。


キッチン収納の3枚引き戸。中には金属製ラックの食器棚と家電収納になっています。留守中に猫に開けられない鍵をと考え、この鍵を選びました。

猫には「バリア」をつくること(腰板貼りとアルミ部材)

食器棚は間口が2.6mあるので、高さは1.8mほどに抑え、奥行き60cmのタモ集成材の天板にしました。そこはリビングが一望でき、掃き出し窓越しに庭まで見通せる気持ちのいい場所なはずです。

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