車いすユーザーが使いやすい、衣類に合わせたクローゼット
〈9592〉
https://anity.ootaki.info/9592/
収納の使い勝手の「便利・やや不便」程度の違いが、バリアフリー住宅の場合、「できる・できない」の違いとなってしまいがちです。その「数cmの違い」まで配慮した、「車いすユーザーが使いやすいクローゼット」を、住まいてさんと一緒に考えました。
10帖の寝室の間口3m程の北側壁面を、全面クローゼットにしました。奥行きは60cmと浅めにし、内部を3等分する間仕切りを造りました(2018.07.06)
2018.07.06
「左端スペース」は、上部が可動式のハンガーパイプで、
衣類はこのハンガーパイプに掛けます。
下部は引き出しで、衣類は引き出しに収納します。
「中央スペース」は上下とも、衣類はハンガーパイプに掛けます。
上のハンガーパイプは可動式、下のハンガーパイプは固定式です。
「右端スペース」は、可動式の棚板にし、たたんだ衣類を置いておきます。
3組の折れ戸を取り付けました。折れ戸は開閉するだけでなく、
1組ずつ左右に動かせるように、スライド式にしました。
「パイプに掛ける」、「棚板に置く」、「引き出しにしまう」と、
衣類に合わせた、3タイプの収納を使い分けました。
可動式のハンガーパイプの引き手を、手前に引き寄せると、
ハンガーパイプが、前に出ながら降りてきます。
「靴は数足しかない」とのこと。なので、靴の収納は玄関ではなく、
この引き出しの天板に、載せておきます。
鏡付きの扉の向こうは、トップライトがある明るい洗面室につながります。
「寝室のどこかに、全身鏡を取り付けたい」とご要望をいただきましたが、
案外、取り付ける壁がないものです。そこで、建具に鏡をはめ込みました。
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