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トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

〈9571〉

賃貸マンションで車いすユーザーが暮らし始められる時、ネックになるのが、玄関では上がり框の段差、洗面室では洗面台に脚が入るか、そして、トイレです。ですが、このお住まいのトイレは、廊下から直角で入る通常の大きさしかないので、車いすユーザーは使うには大変そうでした。賃貸マンションでは、トイレのリフォームをするのが困難なので、ベッド脇に並べる様に、ポータブルトイレを並べました。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

賃貸マンション改修なので、現状復帰しやすい簡易的な工事です。左側が廊下から入る通常のトイレ。右側がベッド脇のポーダブルトイレと移乗台です( 2018.10.16)

2018.10.16

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

廊下から入るトイレです。廊下を直角に曲がり正面が便器です。車いすで乗り移ることは難しそうでしたので、このトイレには、ひとつだけ役割を持たせました。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

それは便器に腰を掛けるのではなく、便器を「汚物流し」としてのみ、利用するという役割です。それでも、タンク脇にある洗浄レバーには、手が届かないので、リモコン洗浄ハンドルを取り付けました。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

便器の手前の楽な姿勢で、便器洗浄ができる様になりました。トイレの最低限の、バリアフリーリフォームです。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

さて、本来の目的として利用するトイレは、こちらです。ベッド脇の「お座敷トイレ」です。ウォシュレット付きの、ポータブルトイレです。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

車いすユーザーがベッドからトイレに行くには、片道2回の移乗があるため、時間がかかってしまうそうです。「ベッド → 車いす」「車いす → 便器」の2回です。

往復なら4回にもなってしまうので、疲れてしまうそうです。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

このベッド脇の「お座敷トイレ」なら、その移乗がありません。トイレには長い時間、腰を掛けることもあり、そのためにも疲れてしまうので、移乗がないというのは長所です。

トイレの役割を二つに分ける。ベッド脇の「お座敷トイレ」

一方、短所もあります。ポータブルトイレなので、後始末を、誰かにお願いしなくてはならないことです。賃貸マンションなので、ベストではないとしても、よりベターな選択をする、そんな現実的な選択となりました。

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