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車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

〈9534〉

高齢のご両親と同居する車いすユーザーのお住まいで、一番難しかったのが共用できる浴室のあり方でした。寸法など多くの工夫が必要だったため、ユニットバスではなく、タイル貼りの在来工法の浴室にしました。

車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

浴室の全面に移乗台に敷き詰め、お座敷浴槽の様になります( 2018.11.26)

2018.11.26

車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

車いすユーザーの方が入浴する時は、この様に樹脂製の移乗台を、浴室の洗い場の全面にセットします。車いすの座面と同じ高さにし、移乗台の表面は、柔らかい厚めのマットにしました。

車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

浴槽の右側には30cm幅の、細長い移乗台があります。浴槽に入る際には、「いったん腰を掛けるスペース」です。右側の壁に寄りかかるので、浴槽のヘリだけでは足りないからです。

車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

洗い場では座位を保つために、足を十分にのばせることが大切でした。洗い場の幅は、足を十分にのばせる寸法を確保しました。

右側の浴槽が、外壁側に20cmめり込ませているのは、上記の、「いったん腰を掛けるスペース」を確保するためです。

車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

バリアフリーの浴室は、どうしても大きなスペースになってしまい、単調になりがちなので、タイルを貼り分けて面白く暖かくしました。

車いすユーザーと高齢のご両親のための、ユニバーサルな浴室

高齢のご両親が洗い場に上がる時は、この踏み台を使います。この移乗台を、高齢のご両親でも移動しやすい様に工夫しました。

マットは2分割なのに対し、樹脂製フレームは3分割になっています。できるだけ軽くになる様にとのことなのですが、高齢のご両親には、それでも、重たいものとなってしまいました。

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