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いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

〈9533〉

高齢ご夫婦の浴室リフォームで、「いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい」とのご要望を頂ました。足腰に不安が出てきたので、立ちながらの動作を、出来るだけ少なくしたいとのことでした。いくつもあるユニットバスメーカーの中から、目星を付けたユニットバスを選び、展示のあるショールームへと向かいました。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

ユニットバス(浴室)の選定は、ショールームでアドバイザーさんからの説明が大切です。高齢の住まいてさんを、ショールームに来場いただくのはご負担になってしまいます。住まいてさんからのご要望を、私がお伝えすることになりました(2018.11.30)

2018.11.30

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

「いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい」

なるほど、いったん腰を掛けるのであれば、浴槽に入る際に、転倒してしまうリスクが、少なくなりますね。

ですが探してみると、「フチが座りやすい」浴槽のある、ユニットバスは、意外と少ないのでした。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

浴槽に入った後は、オシリが滑ってしまわないことも大切で、膝が伸びきらない様に、浴槽の長さが長すぎないこと、背中側の角度が直角に近いことも、選定ポイントです。

今回、一番ふさわしいと思ったのが、クリナップ「スムーズ浴槽」なのでした。


いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

浴槽の右手前コーナー部分が、座りやすくなっています。また、浴槽のフチ中央部分が、7.5cm低くなっていて、またぎやすくなっています(この部分からの深さは45cm)。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

 システムバスルーム アクリアバス 浴槽 | クリナップ


いつしか、我が家の浴室リフォームのつもりで、私は説明を受けていたのでした。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

まずは、こんな感じに、腰掛けスペースに腰を掛け、片足だけを浴槽に入れました。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

浴槽の底に座りました。浴槽の中で背中は斜めにならず、足の裏は浴槽の反対側に付き、膝が少し曲がります。

その結果、オシリが滑ってしまうことがなくなり、うとうとしてしまっても、安全に入浴できそうです。浴槽の底からのフチの高さは53cm、マクラの様です。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

洗い場には、洗面器を載せられるカウンターがあり、高めの風呂イスの高さでも、使いやすそうです。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

浴槽のフチ中央部分が、7.5cm低くなっているので、風呂フタも、それに合わせた形状になっています。

この風呂フタ、どこに置いたら邪魔じゃないですかね。邪魔な様なら、巻きフタの方がいいかもしれません。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

この3枚引き戸なら、80cmの開口幅を確保できます。

いったん浴槽のヘリに腰掛けてから、浴槽に入りたい

そもそも私は、入浴には関心がなかったのですが、最近では長く入る様になりました。

私の入浴スタイルは、風呂フタを2枚重ねテーブルにし、躊躇なく、好きな本を持ち込み、読書するのです。

今まで2度だけ、うとうとしてしまい、ザブンと、本を沈めてしまったことがありますが、慌ててバスタオルで拭くと、何とかなっています。

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