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電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

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このお住まいの地盤面から床までの高さは53cm、この高さをスロープで解消するためには、6m以上の長さが必要になるので、リフトを設置するケースが多いです。ですがこのお住まいは敷地が広く、これだけのスロープを造ることができそうだったので、スロープでの段差解消することになりました。

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

#ひとりひとりに合わせた #アクセシブル #カーポートにつながるスロープ

2026.02.06

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

庭に面した寝室の掃き出し窓を、玄関代わりの出入り口とするにしました。高さの12倍から15倍がスロープの長さの目安とされています。スロープの長さは同じ高さとしても、スロープの角度によって大きく変わります。高さが53cmの場合、

・高さの12倍(4.8度)では、長さ 6.4mが必要

・高さの15倍(3.8度)では、長さ 8.0mが必要

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

敷地が広いとはいえ、それでは長くなりすぎてしまい、庭への行き来しにくくなります。住まいてさんは「車いすは手動ではなく電動なので、もっと短くしても大丈夫です」とのこと。庭への行き来が支障がない、スロープ長さを5.6mまで短くすることにしました。53cmの高さを5.6mで上る。高さの10.6倍(5.4度)に決定しました。一方スロープの幅は1.1m、ゆったりとした幅としました。

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

寝室の掃き出し窓は敷居に凹凸の段差がある、一般的な引き違いサッシでした。敷居に凹凸は前輪が引っかかってしまい、車いすでの行き来がしにくいので、敷居の段差がない「ノンレールサッシ」に取り替えました。既存のサッシを取り外すにあたり、外壁サイディングを最小限にカットし、新しいサッシを取り付け、その外周をサッシの色に合わせたサイディングで、隙間を補修しました。

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

掃き出し窓をノンレールサッシに取り替えるにあたり、通常の引き違い戸ではなく開口幅を広い「3枚引き違い戸」を選びました。コンクリート打ちのスロープから続くデッキは、寝室のフローリングの高さと、段差なく合わせることができました。

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

スロープから続くデッキは、車いすの回転がしやすい様に、2m角のスペースを確保しました。また、寝室から気軽に出られるデッキなら、室内とは違う外の空気をすぐに感じられるメリットもあります。緊急時にも避難しやすいはずです。

電動車いすを想定したやや急なスロープ(傾斜角:1/10.6)

戸建て住宅の場合、地盤面面と室内床面には必ず段差ができるので、その段差の解消が重要となります。その段差の解消方法は、どこから出入りするのか、寝室をどこにするのかにより決まります。総合的な設計施工で、ひとりひとりに合わせたバリアフリーを目指していきます。

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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)

有限会社 大滝建築事務所 代表

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