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「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

〈9289〉

さいたま市南区の別所沼公園内に佇む、昭和初期に活躍し 24歳で急逝した詩人・立原道造が、自らのために建てようとしていた、5坪(10帖)ほどの週末住宅です。「僕は、窓がひとつ欲しい」、詩人が大切にした「窓」の前に立ち、私もその意味を考えました。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

詩人・立原道造が、生きること、「聞く」ことを大切にした週末住居のコーナー開口の窓です。2020年11月にヒアシンス・ハウスを訪ねました(2021.08.27)

2021.08.27

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

この週末住宅は、窓のために建てられたように、私には感じられました。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

それぞれの窓には役割が与えられていて、中でもコーナー開口の腰窓が最重要なのでしょう。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

窓とはなんだろう、なぜ窓にこだわろうとしたのだろう。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

窓そのもの意味というより、窓が果たす役割に意味があるはずです。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

「窓」は、景色や風、人とつながります。詩人と他者とのつながりは、「窓」にあるように思えるのです。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

空間に対して大きな窓を左右を壁で絞り込み、左右のガラス扉は壁中に引き込みフル開口できます。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

5坪の空間を閉じながら開く、「他者を最大限に感じられる」ための工夫だと感じました。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

幅の広い窓台は花を飾ったり、腰を掛けるのにちょうどいい高さ、奥行きでした。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

自分の身体の延長としての住まい。週末の詩人には、このような住宅が必要だったのでしょう。

「僕は、窓がひとつ欲しい」ヒアシンス・ハウス

ヒアシンスハウス Haus-hyazinth official site

http://haus-hyazinth.org/page00-menu.htm

https://anity.ootaki.info/9289/