あとがき。オオタキラジオについて
〈9998〉
https://anity.ootaki.info/9998/
住まいづくりの仕事は、みなさんが想像する以上に面白いものです。ひとつひとつの住まいで、ひとつひとつの物語に出会えるからです。住まいてである家族さんから、たくさんのことを学べるからです。
熱海は海岸と山との距離が短く、坂道だらけの街ですが、何ともホッとします。そんな熱海の街並みを見下ろしているのは、私だけではありませんでした。リゾナーレ熱海の6階の客室で、オオタキラジオをスタートしようと思ったのでした( 2017.06.22)
2017.06.22
ときに設計の話から外れて、家族のありかたとはなんだろう、自分の人生を、どうやって整理していくかなど、奥の深いお話しを、聞かせていただくことも多くありました。
そういった話を、私のこころの中にしまっておくだけでなく、多くのひとに伝えたいという気持ちが、自然と湧いてきました。
そんな気持ちから、ブログ「オオタキラジオ」をスタートしました。ブログ更新は早朝の日課なので、番組のような名前にしてみました。
オオタキラジオは、「居心地のいい家に住みたい」と、望んでいるひとならだれでも、学生から高齢の方まで、幅広く読んでもらえるようにします。
どこからでも読み始め、どこで閉じてもいいような、気楽な構成にしていきます。「居心地のいい家」とはなにかについて、みなさまにも、考えてもらえるならうれしいです。
古いラジオからかすかに人声が聞こえる
その声は古いラジオがまだ新しかったころの
それがとうてい買えなかったころの
少年の日のぼく自身の声みたいだ
谷川俊太郎『古いラジオ』
日々の住まいづくりの仕事に加え、今までの人生で学んだこと、楽しいことだけでなく、つらいことや、悲しいことも。
また、私がこれから体験することとなる、両親の世話や介護のこと。そして、私自身の老いのこと。そんなことも書いていきたいのです。
お読み頂けることが何よりの励みになります。よろしくお願いします。
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