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池袋のすみっこにあるオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」

〈9988〉

フランス語で「ambiance(アンビアンス)」という単語があるそうです。雰囲気とかムード、と言う意味です。言葉では表現しにくい、街や空間の雰囲気を表現するときに便利な言葉です。そんな雰囲気を感じられるオーガニックバーが、池袋のすみっこにあるそうです。

池袋のすみっこにあるオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」

ORGANIC BAR「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(2017.07.06)

2017.07.02

われわれ建築家は、いわゆる〈まち〉の雰囲気をあらわすのに、よくこの表現を使う。

アンビアンスは、人びとがある一定の領域の中に、おたがいに類似した情熱をもち合った時に発生する。

槇 文彦 『記憶の形象―都市と建築との間で』筑摩書房 1992


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2017年においても、自分の嬉しさを我が事の嬉しさのように、

自分の悔しさを我が事の悔しさのように共感してもらえる... 。

店主だけではなく初めて会った客からも、

そんな情熱を感じられるオーガニックバーが、

池袋のすみっこにあるそうです。

なるほど、これが「ambiance(アンビアンス)」なのですね。


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私は相手のことを思い、ひとこと言葉を飲み込むなら、

言ってしまってから謝る方が、まだいいと考えています。

そんな気持ちからなのか、みんながスマホを取り出す前に、

納豆オムレツを一口食べてしまったのは私でした。


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21時を過ぎても賑やかな、池袋の細長い夜空には、満月の2日前の月が。

「たまには月でも眺めましょ」

そんな店主の声が、この月からも聞こえて来ました。


満つれば欠ける世の習い。なじみの住まいてさんからは、

「会社を大きくしたり、自社屋を建てようとするんじゃないよ」

とよく言われます。

小さいけれども巾広い依頼をいただける、

そんな工務店にさらに磨きをかけます。

満月になるとともに、欠け始めた月がほどなく三日月となるように、

物事は、絶頂期に達すると同時に、下り坂になるのが世の道理である。

『満つれば欠ける世の習い』

ですが欠けた月は、いつまでも欠けたままではありません。

欠けた月はまた、満月になっていくのです。

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