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自由に気兼ねなく入浴できる、埋め込み浴槽

〈9915〉

腕の力だけで入浴できる「埋め込み浴槽」です。立ち上がるのが苦手な住まいてさんが、ひとりでの生活を始めるあたり、「いつでも自由に気兼ねなく入浴したい」とのご要望でした。入浴だけではなく入浴の前後のことまで、できるだけご自身でできるような、工夫が必要でした。

自由に気兼ねなく入浴できる、埋め込み浴槽

タイル貼りの浴槽をつくりました。階段状になっていて、手の力で一段ずつ入ります。タイルの下地は、コンクリートに防水処理をしています(2017.09.13)

2017.09.13

洗面室から洗い場までは、腕の力で座ったままで移動します。洗面室には、車いすの座面と同じ高さの、「着替えする台」を造りました。「着替えする台」は、この浴室の洗い場の床と、同じ高さになっています。

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3帖程の浴室に、タイル貼りの階段状の浴槽を、造り付けました。浴槽は階段状になっていて、一段ずつ腕の力で降りていきます。お湯張りや追い焚きは、給湯器のリモコンで簡単にできますが、「浴槽の栓の開け閉め」が難題でした。

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一般的なくさりの栓では、栓をしめることができませんでした。そこで、浴槽の栓の開け閉めする、特注金物をつくりました。洗い場からレバーを上下させ、栓の開け閉めができます。

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段鼻の部分は、濃いピンクのタイルにして、水中でも目立つ様にしました。この縦の出隅も目立つように、濃いピンクのタイルを貼りました。風呂釜の循環パイプです。追い炊きができる風呂釜にしました。

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栓の閉めてお湯を張り、入浴後は、栓の開けてお湯を抜くことができる。「いつでも自由に気兼ねなく入浴したい」との、ご要望にお答えしました。

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