アプローチ(ぴったりとくっ付ける)
〈9909〉
https://anity.ootaki.info/9909/
道路と玄関の繋ぐアプローチは、「たっぷりと長い距離をとる」、「ぴったりとくっ付ける」の2通りがあり、それぞれ長所と短所があります。このお住まいは、車の通りの少ない静かな住宅地でしたので、道路と玄関までの距離を、ぴったりとくっ付けました。
「麦わら帽子見たいな黄色にしたい」との要望を受けて、外壁の色は不思議な黄色になりました。玄関ポーチの床タイルを探すも、なかなか似合うものが見つからず、オレンジ色の天然石になりました(2017.09.19)
2017.09.19
例えば、道路から玄関までの距離を、離した住まいの方が、
「奥行き」があって、「風格」がある住まいになります。
その反面、ご近所さんが気軽に立ち寄りにくくなり、
コミュニケーションが、取りにくくなってしまうかもしれません。
一方、このお住まいのように、道路と玄関までの距離が短いと、
ご近所さんが、気軽に立ち寄れるよりやすくなります。
このお住まいでは、そんなオープンな玄関ポーチを願いました。
玄関ポーチに求められることは、つなぎ合わせることです。
「公」である街並み・道路と、「私」である住まいとを。
住宅地の角地に建つ建物は、望むか望まないかに関わらず、
その住宅地の、シンボルになっているように思います。
このお住まいが建つ住宅地は、1区画の敷地が広く、緑も多い住宅地です。
この「麦わら帽子見たいな黄色」のお住まいで、通りが明るくなりました。
「ご近所さんが気軽に立ち寄りやすい」印象を与える、この玄関ポーチも、
通りを明るくするのに、貢献しているようです。
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