icon

大滝建築事務所 ↘

ハッシュタグ ↘

大瀧雅寛 ↘

杉板貼りの2階建て:ソイルコラム工法

〈9878〉

このお住まいの敷地は、地盤面から3m程までは、木造2階建てに耐えられる地耐力があり、地盤面から5mより深い部分にも、堅固な層がありました。しかし、地盤面から3mから5mの間に、地耐力が落ち込む「軟弱層」がありました。地盤改良工事を、するかしないか迷いましたが、柱状改良工事にて、地盤改良をすることになりました。

杉板貼りの2階建て:ソイルコラム工法

直径60cm、長さ5mのソイルコラムを、36本造ります(2017.10.20)

2017.10.20

地盤調査データです。地盤面から3m程は、木造2階建てに耐えられる、

地耐力がありますが、地盤面から3mから5mの間に、

地耐力が落ち込む、「軟弱層」がありました。

地盤面から5mよりも深い部分は、堅固な層になっています。

Image

建物の荷重は、建物直下だけに伝わるのではなく、地中の中で分散するので、

地盤面から3m程、良好な地盤があれば、地盤改良をしないという考え方も、

ありますが、地下水位が、地盤面から3m程と浅いこともあり、

住まいてさんと相談したところ、地盤改良工事をすることになりました。


今回は、地盤面から堅固な層までの高さが5mでしたので、

「柱状改良工事」を選びました。

この工法は、4〜8m程の軟弱地盤を、対象としているものです。

柱状改良工事は、「ソイルコラム工法」とも呼ばれ、

直径60cmの円柱状の改良杭を、基礎下に打設して、

建物荷重を支持する地盤改良工事です。

Image

柱状改良工事当日の朝です。現場に固化材を搬入します。

無機質で無害な固化材で、1梱包は1tです。

このお住まいでは、直径60cm、深さ5mの杭を36本造ります。

固化材は1tで、5mのソイルコラムを2.5本ほど造れます。

固化材は16t、16梱包搬入しました。

Image

このプラントで水と固化材を混合して、セメントスラリーを生成します。

Image

この容器に一旦、水を貯留します。工事に先立ち、仮設水道が必須です。

5mのソイルコラムの1本あたり、270リットルの水が必要です。

Image

プラントで生成したセメントスラリーを、攪拌機へ送ります。

Image

施工機にセットした、ロッドの先端です。

この先端からセメントスラリーを注入しながら、

地盤と混合攪拌を行い、掘り進めます。

Image

地盤面から5mの深さまでを、5分程の時間をかけて2往復しました。

最後にもう一度、杭頭部分の再攪拌します。

Image

杭頭は、コテで平らに仕上げます。

高さは基礎の形状に合わせて、正確な高さにしてあります。

Image

ソイルコラム工法は、固化するまで数日間、養生します。

地盤改良工事から3日経ちました。はっきりと杭頭がわかります。

遣り方を出して、基礎工事が始まります。


https://anity.ootaki.info/9878/