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杉板貼りの2階建て:土台組み、仮設足場

〈9871〉

現場での木工事が始まって2日目です。コンクリートの基礎に、土台と大引(おおびき)を取り付けていきます。土台の上には柱が立ち壁となり、大引の上には床だけがのります。屋根が出来上がるまでの数日、毎日、天気予報が気になります。

杉板貼りの2階建て:土台組み、仮設足場

曇り空ですが、午後は晴れ間が覗きそうな一日です。朝一番で、構造材が搬入されてきました(2017.10.27)

2017.10.27

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今日、最初の仕事は、基礎の床面(耐圧スラブ)に掃除機をかけます。まさに、縁の下の見えなくなる所、なのですが、配管のために設備職人など、何度も床下に、もぐらなければならないことも、その理由です。

給排水の配管は、床組みの気密性を保つために後回しになるからです。

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構造材を搬入してきた、トラックと入れ替わるように、仮設足場の職人が現場に到着すると、すぐに足場を掛け始めました。

上棟する前に足場を組み立てることを、「先行足場」といいます。上棟時の、転落事故を防ぐための「先行足場」なのですが、以前はこの足場、上棟後に掛けていたものでした。

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私が高校生の頃の話です。大工の父が、手伝いにいった仲間の上棟現場には、この先行足場がありませんでした。

右手にハンマー、左手にノミを持ったまま、2階の床から転落してしまい、右手首を骨折してしました。ノミを体から離すために、あえて、右手首から地面に落ちたそうです。

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「デザイン」という言葉からは、曲線や鋭角な線を多用することを、イメージしがちですが、現場の片隅に立って見ると、「直角」や「平行」が、とても美しいものだと、再発見できます。

その「直角」や「平行」の美しさを出すためには、より一層の、丁寧な仕事を必要とします。

明日は、この土台の間に断熱材を詰め、合板を貼ります。明日も晴れそうです。

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