高齢者の「掃除機」選びは、『軽さ』を優先
〈9838〉
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今日、現役の一級建築士は、何十万人も活躍しているのでしょうが、このようなご依頼を頂くのは、その中でも「私ぐらいなのでは」と自負しております。今日のご依頼は、『駅前の家電量販店で、高齢者に使いやすい掃除機を買ってきてほしい』とのこと。困りました... 。私は、家電選びが嫌いではないからです。
『ん? この畳、幅が少し広くない?』と、お気づきのあなた。鋭い! 毎日、オオタキラジオをお聞きになっている、ヘビーリスナーさんですね!(2017.11.28)
2017.11.29
高齢者の住まいづくりで、大切にしていることがあります。それは、『長年続けてきた、使い勝手を変えない』ことです。
「家電製品も同じなのでは... 」と考えながら、長いお付き合いの、住まいてさんのお宅にお伺いしました。
『長年使ってきた掃除機が、壊れてしまった』そうです。「紙パック式」「サイクロン式」「スティック型」、掃除機に限らず家電製品は、毎年毎年、新製品が出てきます。
『体の調子がよくないときも、掃除機はかけたい』
『今まで使っていた掃除機みたいな、軽いものがいい』
このポイントを、第1優先とすることになりました。
駅前の家電量販店に到着すると、掃除機売り場を目指しました。掃除機売り場で、私を出迎えてくれたのは、三菱電機の方でした。私は尋ねました。
「とにかく、一番軽い掃除機を選びたいのですが... 」
ここで、私は感動することになります。三菱電機の方は、『これですね』と、他社製品の前に、私を連れて行ったのです!
なるほど、その掃除機は「2.0kg(本体)」と軽いものでしたが、値段を確認すると、その掃除機は予算以上でした。
「この掃除機は諦めます。二番目に軽い掃除機を教えてください」
三菱電機『MITSUBISHI Be-K(ビケイ) TC-GXG8P-P』です。
この掃除機の、本体の重さは「2.1kg」、ホースの重さは「1.3kg」。この掃除機のように「紙パック式掃除機」の方が、軽いそうです。
今流行りの「紙パック」の不要の、「水洗いできるサイクロン式」は、仕組みが複雑になるので「0.5kg」ほど、重たくなってしまうとのこと。
スイッチも、シンプルで使いやすそうです。「この『ブラシ』というボタンは、何ですか?」
『自走パワーブラシ』というそうです。実際に使ってみました。このブラシが回転するので、子犬の散歩をしているように、
ブラシが、前に前にと進んでいくのです。とはいえ、高齢の住まいてさんが、転倒するような勢いではありません。
「この掃除機にします。予備の紙パックもお願いします」
三菱電機の方も、ひと安心だったことでしょう。
色は、この「シルキーピンク」しかありませんでしたが、いい感じです。
掃除機売り場で、三菱電機の方から教わったことを、まるで、自分の手柄にように、住まいてさんに説明しました。
この掃除機は「コードレス」ではないので、使うときには、掃除機のコードを、壁のコンセントにささなくてはなりません。
掃除を掛けるたびに、何回もコンセントを抜き差しするので、コンセントの位置は、高めにした方がいいのかもしれません。
最近は、床から「40cmから60cm」の位置に取り付けています。
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