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大瀧雅寛 ↘

心地良さを追求する、ダイニングとPHランプ

〈9826〉

静かな住宅地に建てた、こじんまりとした平屋のバリアフリー住宅です。LDKを中心においた、廊下を省いた間取りです。その14帖のLDKを、心地よく、楽しくしたいと考えました。そこで、部屋の形を「L字型」にし、屋根形状を活かした勾配天井や、トップライトを造りました。

心地良さを追求する、ダイニングとPHランプ

お引越しから3ヶ月半が経ちました。今日は撮影のための訪問です。心地よさが、住まいの一番大切なことなのだと、改めて感じました。明るいLDKですが、照明器具も大切にしています。画像ではわかりませんが、テーブルの下の床暖房が心地よくて...( 2017.12.11)

2017.12.11

このお住まいが建つ地域は、都市計画上の建築制限が厳しく、1階の床面積は、敷地面積の半分以下にしなくてはなりません。廊下を省いて間取りにし、スペースの無駄を無くしました。

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「L字型」のLDK、キッチンとダイニングは、「L字型」に並びます。「L字型」にすることにより、居る場所によって、部屋の見え方が変わり、LDKのそれぞれのコーナーに、個性が出てきて、楽しくなりました。南側の勾配天井がキッチン、西側のトップライトの下が、ダイニングです。

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トップライトを見上げると、真っ青な空が気持ちいい。トップライトからの日差しは、時間とともに変化する、日時計のようです。


窓辺のカウンターに並ぶ観葉植物も、時間とともに変化する、トップライトからの日差しを、喜んでいるようでした。

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ダイニングのペンダント照明は、北欧照明の永遠の傑作「PHランプ」。3枚のシェードにより、ダイニングテーブルだけを優しく照明します。

「PH」。この照明のデザイナー、ポール・ヘニングセンの、頭文字です。

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なのに不思議です。下から見上げても電球が見えず、眩しくないのです。心地よい配光は、いつまでもそこに座り、ゆったりと過ごしたくなります。機能を突き詰めていくと、美しくなるといいますが、本当ですね。

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心地よくて、落ち着く理由が、窓の中にもあります。「青空が見える」こと。そして、「窓から、建物の一部が見える」こと。私もなぜなのかわからないのですが、「窓から、建物の一部が見える」と、とても、心地よく感じるのです。

もしかすると、「今、自分が建物のどこに居るのか」が、確認できるからかもしれません。

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ダイニングに長く居たいとき、キッチンが見えない方が、心地よいですね。このスパイスボックスが、裏側にある、バリアフリーキッチンを隠します。LDKの南側は、勾配天井は高く、明るく気持ちのいい空間です。

そんな1等席に、バリアフリーキッチンを造りました。

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