icon

大滝建築事務所 ↘

ハッシュタグ ↘

大瀧雅寛 ↘

杉板貼りの2階建て:上棟、屋根パネル

〈9817〉

現場での木工事が始まってから4日目。上棟日を迎えました。上棟とは、屋根の一番高い位置の梁 - 棟(棟)といいます - を掛け渡すことです。緊張感のある高さです。屋根は断熱構造パネルなので、引き続き、屋根パネルの取り付け工事が始まります。

杉板貼りの2階建て:上棟、屋根パネル

Yさんの住まいでは、通常280cm程ある、2階の床から2階の梁までの高さが、220cmしかありません。この低さが外観デザインで重要なのです(2017.12.20)

2017.12.20

上棟、屋根パネル

柱や梁の構造材は、赤松の集成材を使っています。

柱や梁の接合は、全て金物接合です。

斜めに見える梁は、登り梁といいます。

パネルを取り付けるために必要になります。

きりよく、午前中で組み終わりました。

工程がスムーズなのも、金物工法のメリットです。

上棟、屋根パネル

屋根パネルの取り付けが始まりました。

白く見えるパネル状断熱材の両面に、OSB合板を貼り合わせたものです。

通常、上棟日には、10人弱の大工が集めて、1日で終わらせるのですが、

大滝建築事務所では、4人で3日かけて、ゆっくりと組み上げます。

少人数の方が、丁寧に建物の垂直の精度を高められるからです。

地味な上棟ですね。

上棟、屋根パネル

断熱構造パネルは、水平方向のねじれに強くなるだけでなく、

断熱性、気密性も高くなります。幅は120cm、長さは4m程です。

厚さ89mmの断熱材の両面に12mmの合板で、厚さは計 113mmです。

上棟、屋根パネル

クレーンで、1枚ずつ決められた位置に下ろしていきます。

上棟、屋根パネル

屋根パネルを、1枚ずつ正確に取り付けていきます。

棟や梁に専用のビスで取り付けます。

上棟、屋根パネル

屋根パネルを取り付け終えると、すっかりと夕暮れです。

夕空に飛行機雲が長く伸びていきます。

飛行機は広い空を自由に飛んでいるのではなく、

空の上にも「航空路」という道があり、

その航空路の上を、正確に飛んでいるそうです。

https://anity.ootaki.info/9817/