マンション上階のお茶室、バルコニーを露地に見立てる
〈9812〉
https://anity.ootaki.info/9812/
マンションの上階にあるお茶室です。お茶会を開くためには、「寄付き(よりつき)」と「露地(ろじ)」が必要です。寄付きとは、来客のための控えの間です。露地とは、茶室に付随する庭のことです。そこで、玄関につながる前室を「寄付き」に、バルコニーを「露地」に、見立てました。
お茶会に招かれた来客は、まずは玄関から寄付きに入ります。右手の襖を開けると茶室なのですが、来客には正面の障子を開け、露地に見立てたバルコニーから、茶室に入ってもらいます(2017.12.25)
2017.12.25
灯台に灯を灯し、来客を迎えます。
菜種油に浸した、い草の芯がゆっくりと燃え始めました。
お茶会に招かれた来客は、控えの間である「寄付き(よりつき)」で、
他の来客が集まるのを待ちます。
来客が揃うと、「露地(ろじ)」にある「待合(まちあい)」に移動します。
バルコニーを、露地や待合に見立てました。
正客のためのわらじが一足、用意してあります。
また、お茶会の途中で、「中立ち」といって、亭主が懐石の準備をするために、
一度、お茶室の外へ出ることになっています。その時にも来客は、この待合で休憩します。
「露地(ろじ)」は、単に「茶室への通路」という役割だけではありません。
お茶室に入るにあたり、精神的な準備をする場所でもあります。
露地の突き当たりには、「蹲踞(つくばい)」があります。
蹲踞は、お茶室に入る前に手を清め、口をすすぐためのものです。
そして、この掃き出しの内障子から、お茶室に入ってきます。
さて、昼に開かれる、夜咄(よばなし)茶会が、始まります... 。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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