カーポートにつながる玄関ポーチに、段差リフトを埋め込む
〈9779〉
https://anity.ootaki.info/9779/
このお住まいには2ヶ所の玄関があり、車いすユーザー専用のこの玄関は、カーポートとの距離をできるだけ短くしました。カーポート面と室内床面との「30cm」の段差は、床に埋め込んだ「段差リフト」で、昇降することにしました。車いすでの使いやすさを最優先にした、マイカー通勤がしやすい玄関ポーチです。
玄関ポーチに「段差リフト」を玄設置するデメリットは、歩いて入りにくいことですが、この段差なら一歩で昇れる段差です(2018.01.27)
2018.01.27
このお住まいの玄関の位置は、道路面ではなく敷地の奥に引っ込めました。カーポートの奥を玄関にし、玄関とカーポートが最短距離にするためです。
雨天の時でも、車の昇降がしやすいよう、カーポートには屋根が必要です。できるだけ大きな屋根を、玄関ポーチにつながるように掛けました。
段差リフトを設置する位置は、『玄関室内に設置』する場合と、『玄関ポーチに設置』する場合とがあります。
このお住まいのように、玄関ポーチの高さをカーポート面まで下げ、玄関ポーチに設置するメリットは、2点ありました。
・玄関室内の段差がなくなるので、玄関室が広く使えること
・カーポートだげでなく、庭にも段差無く行き来ができること
玄関ポーチに埋め込んだ「段差リフト」は、油圧で昇降します。油圧ポンプ装置は、リフトの下ではなく、室内の床下に収納しています。リフトの天板は縞鋼板製です。リフトの下部は布製のジャバラで塞ぎます。
昇降する高さが低いので、手すりは片側だけに取り付けました。その手すりに付いているスイッチと、壁に設置したスイッチで操作します。また、玄関扉は2枚引き込み型で、開口幅を80cm確保できます。
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