『床下』が工務店の良し悪しの選考基準
〈9749〉
https://anity.ootaki.info/9749/
現場に行くと長時間座り込み、詳細設計を進めていくのが、私の設計手法です。折りたたみテーブルを床下点検口の脇に持って行けば、この開口が椅子代わりになるのです。開口からは、床下のコンクリートの耐圧盤が見えます。実は『床下』が、この住まいてさんの、工務店の選考基準となっていたのでした。
床合板の裏に断熱材が見えます。寒さが苦手な住まい手さんのために、断熱性能の高いパネル系断熱材を選びました(2018.02.26)
2018.02.26
『あなたの会社ではなく、工事現場に案内してもらいたい』と、
この住まいてさんから、ご依頼をいただいたとき、こう言われました。
当時、工事中の現場を、ご案内したときのこと、
『申し訳ないが、この床下を見せてもらえないか?』と尋ねられました。
床下点検口から、床下の様子をご覧いただくと、こう言われました。
『床下に、工事中の木屑などがそのままになっているような、工務店は信用できないが、あなたには任せられそうだ』
なるほど、工務店の良し悪しは、そんなところでわかってしまうのですね。
基礎ができ上がり、木工事がスタートすると、
毎日、毎日、たくさんの木屑や木の粉が出てしまいます。
その都度、その掃除をするのは、私の仕事なのでした。
『床下点検口』の話に戻ります。
住まいのトラブルは床下など、見えないところで起こるものです。
そんなトラブルが発生したときは、まずは目視することから始まります。
床下点検口の大きさは60cm角、ここから床下に入っていけます。
天井裏にも同様に点検口があると、雨漏りをした場合など、
その場所を特定しやすいので、適切な補修工事ができます。
『見えないところを極力、少なくしていくこと』が、
メンテナンスしやすい住まいの条件です。
https://anity.ootaki.info/9749/