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大瀧雅寛 ↘

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

〈9721〉

住まいに限らず、私は「モノを作る」ということが好きです。ひとが作ったモノを見るのも好きです。そしていつも、湧いてくる疑問があるのです。「このひとは、どんな動機があって、これをつくったのだろう...」という疑問です。というのも、「モノを作る」という行為は、その製作者から、たくさんの時間を奪うからです。ほぼ人生に匹敵する時間を、奪われてしまった製作者も、きっといることでしょう。

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

みんなで「!」を生み出す場所、Yahoo! LODGEがある、 東京ガーデンテラス紀尾井町の前のお堀の桜は、みなさんの被写体になっていました。背景となるこの建物は、桜の背景となるだけでなく、この建物を訪れるたくさんの人たちの背景となる、素晴らしい建物です(2018.03.26)

2018.03.26

どんな分野でも、ひとが作ったモノを見ていて、私が感動するモノには、共通点があることを見つけました。

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

• 製作者自身が、欲しくて製作したモノ

• 製作者自身にとって、便利なモノ

• 製作者自身に、困ったことがあって製作したモノ

• 何より、そのモノがあれば、製作者自身が楽しくなれること

• そして、製作することを、製作者自身が楽しんでいること

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

そうです。製作者が自身のためにしていることなのです。『ひとの役に立つ』ことは、プラスアルファ、2番目でいいのです。そのモノがあることが、一番楽しいのが製作者なのです。

製作者の限られた「残り時間」をそそぎ込む、価値があるのです。(今、1棟の住まいが竣工しようとしていますが、住まいてさん家族を差し置いて、一番楽しんでいるは、私なのです... )

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

この先に計画している、車いすユーザーのマンションリフォームで、困っていることが、ひとつあるのです。それは、リビングの壁に、インターホンが設置されていて、その「解錠ボタン」を押せば、エントランスのドアを、解錠することができるのですが、その「解錠ボタン」は、ベッドの上にいるときには、押せないのです。

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

インターホンの「解錠ボタン」に、指のような動きをする、電子制御モーターを取り付け、この電子回路を接続し、ベッドにいても手元のスマホから、操作できるようにしたいのです。

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

すでにみなさまに、気づかれてしまったと思うのですが、住まいてさんの「困った」から、始まったことなのですが、何よりも、製作者の私自身が「楽しんでいる」のです。

ですが、この「楽しんで製作する」ことこそが、良いモノを製作する、もっとも大切なことだと思うのです。(願わくは、使ってもらう方たちにも、楽しんでもらえますように... )

『ひとの役に立つ』ことはプラスアルファ、2番目に大切なことでいい

この「楽しんでいる」を、ずっと昔、35年ほど前の高校生時代、テニスコート上でも、感じたことがありました。その軟式テニスの大会、初戦、2回戦と、緊張の連続でしたが、ひとつひとつ勝ち上がり、決勝戦となったとき、緊張が一切なくなり、ただ「楽しんでいる」だけの、気持ちになったのです。その時も私はただ、「楽しんでいる」だけなのでした。

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