私の幸せは『誰か』が支えてくれている
〈9697〉
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「誰もが『実年齢』と『ほんとうの年齢』の二つの年齢がある」そう思わせる人がいる。私の実年齢の半分にも満たない、なのに『ほんとうの年齢』では私よりずっと年上な看護学生は、『私は、ほんとうに幸せだ』と口癖のように言う。その理由を聞いたことがあった。
#スパニッシュスタイルの洋館 #山手111番館 #ローズガーデンを見下ろすダイニング #私の幸せは誰かが支えてくれている
2025.01.13
『だって、家族みんな元気だから。おばあちゃんも、おじいちゃんも元気だし、近くの親戚たちもみんな元気だから・・・ 』『そんな、みんなの元気に囲まれて、私は勉強や大好きな事に、思う存分打ち込めるのだから・・・』
私も毎日、自分が大好きな事をしている。時たま残念な事があるものの、私が大好きなことをできること、ありのままの私でいられること。そんな『私の幸せ』を考えてみると、きっと誰かが支えてくれているのだろう、私の気づかないところでも。
この『誰かが支えてくれている』ことに思いが至るとき、私もまた誰か幸せを支えるべく、『お節介』をしたくなる。住まいづくりの仕事が楽しいのは、何かと『お節介』がしやすいからだ。どんなコミュニティーもきっとそうなのだろう。
そして「誰かの幸せを自分の幸せと感じること」 、この思いに至った人を『ほんとうの年齢』の高い人なのだと、私は思う。賢治のいう『近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい。世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』とはこのことなのだと思う。
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい。世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
『農民芸術概論綱要』宮沢賢治
賢治のいう、『世界がぜんたい幸福』って何だろう・・・
私の幸せ、誰かの幸せ、世界がぜんたい幸せ・・・
賢治に詳しい友人に訊ねると、こんなふうに例えてくれた。
『例えば10人のグループで、『みんなで幸せになろう!』とする計画を立てたとしよう。その後、自分は幸せになっても、10人のうち9人しか幸せになれなければ、計画は90%しか成功しなかったのだ。自分が幸せとは言えない。』
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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