マンションの床段差、スロープの長さを原寸大模型で考える
〈9693〉
https://anity.ootaki.info/9693/
ようやく住まいてさんが見つけた、このマンションは「バリアフリーマンション」で、車いすユーザーでも使いやすそうな間取りでしたが、玄関の上がり框に9cmの段差がありました。この段差を解消する、スロープを造ることになりましたが、スロープの長さは図面上で決めるのは難しいので、長さの違う3タイプの、原寸大の模型を現場に持ち込み、住まいてさんに確認してもらうことになりました。
以前、お住まいだったマンションは、車いすユーザーが使いにくいものでした。新しい見つけたバリアフリーマンションの、玄関(マンション)の段差は9cmでした。スロープの検討では、ひとりひとりに合わせることを大切にしました( 2018.04.23)
2018.04.23
一般的に、長いスロープの方が傾斜角度が緩くなり、上りやすくなリます。しかし、この玄関では、土間に対して長くなり過ぎると、玄関ドアの敷居段差と近くなりすぎ、逆に上りにくくなってしまいました。
結果、玄関収納の脇の壁に手すりを取り付け、その「手すり」を利用して、小さな木製スロープ(既製品)で、上ることになりました。私の想定とは、反対の結果となりました。
なるほど、「スロープは長ければいい」という訳ではないのです。手に力が入るひと、入らないひとで、スロープの長さに違いが出るのです。
LDKからテラスに出る掃き出し窓にも、9cmほどの段差がありました。ここでも長さの違う3タイプの、木製の原寸大の模型で考えました。
広いテラスでしたので、長いスロープを置くことになりました。外部なので耐久性を優先し、アルミ製のチェックプレートにしました。
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大瀧雅寛 (おおたきまさひろ)
有限会社 大滝建築事務所 代表
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