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シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

〈9691〉

住まいてさんは、けい損の車いすユーザーです。限られたスペースの中で、「自分がしたいこと」と、「介助しやすいこと」との両立を考えた、多機能、多目的な洗面室です。洗面台、シャワー・ド・バス、バリアフリー便器を取り付け、天井走行リフトも設置しました。

シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

このお住まいには大きなLDKがあり、その一部にベッドを置き、寝室コーナーにしました。寝室のコーナーの脇に、この3.2帖の洗面室を増築したのでした(2018.04.25)

2018.04.25

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

洗面室の大きさは、2.6m x 1.8m、3.2帖の広さです。入浴は浴槽に入るのではなく、「シャワー・ド・バス」による、シャワー浴です。

自在に角度設定できるアームで、全身にシャワーを当てられます。通常のシャワーよりも細かい噴射で、お湯につかったように温まるそうです。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

天井には「天井走行リフト」も設置しました。

レールは天井の中に埋め込んだので、すっきりとしました。

照明器具の上に、ガスを熱源にする暖房機を設置しています。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

洗面台、シャワー・ド・バス、便器を、このサニタリーにまとめました。

車いすからシャワーチェアへの移乗ためのスペースも必要ですので、

やはり最低でもこの大きさが必要でした。

洗面のためにこのサニタリーを使うことが一番多いので、

入り口から入る正面の、一番使いやすい位置を洗面台にしました。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

天井走行リフトの目的は、車いすからシャワーチェアへ移乗のためです。

便器はバリアフリー便器にし、介助しやすいように高めのシャワーチェアは、利用しているそうです。

その高めのシャワーチェアに合わせて、バリアフリー便器をタイルの台でかさ上げしました。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

バリアフリー便器のタンクを、便器の上部の壁に取り付けました。

センサーで便器洗浄するためのユニットも、上部の壁に取り付けました。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

壁の水栓を取り付け、便器の上で洗い物ができます。

ハンドルの位置が便器の奥になってしまい、車いすからは届きません。

水栓右側のセンサーで、水の出し止めを操作できます。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

カウンタータイプの洗面台です。間口は100cmです。

水栓を、フレキシブル吐水口にして、上に向けると、

コップを使わずに、水を飲むことができます。

洗面台下の排水パイプは、車いすのフットレストに当たらないように、

所定の位置ではなく、左奥に引き回しました。

「シャワー浴ができ、天井リフトも付いた、多機能、多目的な洗面室

このサニタリーの出入り口は3枚引き戸にして、開口幅を広くしました。

すぐ隣りには、玄関から、1階、中2階、2階まで、昇降するリフトを設置してあります。リフォームなので十分なスペースがとれないのですが、工夫してプランをたてました。

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