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善光寺の屋根と願うこと

〈9626〉

間口24m、高さ29m、2階建てのように見える入母屋屋根。その本堂の前に立つと、「屋根」の役割を思いました。それは雨をしのぐことだけでなく、もう一つ「共同体のシンボル」としての、大切な役割についてでした。大きな屋根の下には、たくさんの人たちが集まってきます。そこには、大勢の人たちを包み込む空間があり、それは私に、「人と人との繋がり」を連想させるのです。

善光寺の屋根と願うこと

松本城から始まった、2018年夏の家族旅行。最後に訪れたのが善光寺(長野市)でした。300年以上も前に建てられた善光寺の本堂に、たくさんの人たちがお参りしていました(2018.09.09)

2018.09.09

善光寺の屋根と願うこと

思い出なのか、自分で思い出だと思い込んでいるだけなのか、ある風景があります。それは、「日本瓦の美しい、住宅ではない大きな建物に、たくさんの人が集まっていく」風景です。

善光寺の屋根と願うこと

私もたくさんの人と一緒に、その大きな屋根の下に入っていくと、それは建物というよりは、屋根と柱だけのガランドウの空間なのですが、心地よい優しさを感じるのと同時に、屋根を見上げ、屋根の大切さを思う、そんな風景です。

善光寺の屋根と願うこと

善光寺の屋根と願うこと

50代となり、色々と変化を感じていますが、最近特に実感するのが、「欲しいものが少なくなった」ことです。なので、神社をお参りしても、お願いごとはいくつもありません。

善光寺の屋根と願うこと

私のお願いごとは、まずは、自分が健康で前向きでいられること。健康で前向きがあってこそ、誰かと繋がり、何かを創り出せるからです。そして、家族を始め、ご縁があり、お会いした人が幸せであること。

善光寺の屋根と願うこと

善光寺の屋根と願うこと

40代の頃は、「トラブルや苦難がなく、何事もうまくいくこと」とも願いましたが、最近は、そうではなくなってきました。「適当に、うまくいかないことも混ぜて欲しい」と願うのです。

善光寺の屋根と願うこと

何事も順調にいき、トラブルや苦難なく生きていけるのなら、私は生きていく中で、おそらく何も学ばないと思うのです。私のささやかなの挑戦は、私にきっと何かを教えてくれるはずですから。

善光寺の屋根と願うこと

『船は港にいる時が、一番安全であるが、それが船の目的でない』は、ずいぶんと前に読んだ、パウロ・コエーリョの一文です。

善光寺の屋根と願うこと

「屋根」のことを書こうとしているのに、話は逸れ、何で私は、「船」のことを書いているのでしょうか。それは船が港を離れ、 目的地に向けて海を進むだけではなく、時には私を護ってくれる、屋根にもなってくれるからだと思うのです。

善光寺の屋根と願うこと

私のささやかなの挑戦は、誰かの屋根を造る仕事です。私も屋根に護られながら、誰かの屋根を造る仕事です。

誰かの「やりたい」ことを応援できる、屋根を造る仕事です。屋根を造る仕事により、私は、誰かと繋がることができるのです。

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