洗面化粧台の底板を外し、車いすで使いやすくする工夫
〈9623〉
https://anity.ootaki.info/9623/
洗面化粧台は下部が収納になっていて、両開き扉でふさがれているタイプが一般的です。まだまだ取り替えるにはもったいない洗面化粧台は、下部の扉と底板を取り外してしまうと、とりあえず車いすでも使いやすくなります。実例を2例ご紹介します。
入居前のマンションリフォームです。洗面室でのバリアフリーリフォームは、既存の洗面化粧台を、車いすでも使いやすくすることでした(2018.09.04)
2018.09.04
間口の広い洗面化粧台です。
洗面器の両側が、カウンターになっています。
平らな部分が多いカウンターだと、洗面に必要な物を、
使いやすいところに置くことができ、便利に利用できます。
中央の洗面器の下側が両開き扉で、左のカウンターの下は引き出しに、右のカウンターの下は片開き扉でした。
そこで、左右の収納は残したまま、中央の両開き扉を取り外し、
車いすで使える開口幅を、確保することになりました。
底板にはつま先がぶつかるので手前の部分をカットしました。
車いすのアームレストが、洗面台カウンターを
支えるリブにぶつかるので、そのリブも取り外しました。
※リブの取り外しは、カウンターの強度が低くなるので、おすすめではありません。
この洗面化粧台は間口1mのカウンタータイプで、
左側には2段の引き出し、右側は両開き扉になっていました。
左側のユニットバスの扉も、今回のリフォームで、
開き戸から折れ戸に取り替えました。
その扉を取り外し、底板の手前の部分をカットしました。
洗面台カウンターを支えるリブもカットしました。
アームレストがぶつからなくなり、
車いすでも洗面台に近づけるようになりました。
2段の引き出しの下部は、体重計スペースになっています。
底板を取り外すと洗面化粧台の下部に、
メンテナンス用の床下点検口がありました。その枠が見えています。
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