調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン〈9620〉

『車いすで使いやすいキッチンにしたい』とのご依頼に、キッチンの全体計画から考えました。調理手順に合わせ、一筆書きの様に連続する調理動線、「コの字型」のバリアフリーキッチンです。最後まで悩んだことは、キッチンの高さについてでした。車いすに合わせるのか、立っての調理に合わせるのか... 。「逆転の発想」で解決しました。

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

コの字型のバリアフリーキッチンです。左から「冷蔵庫」「シンク」「IHコンロ」、最後にピアノカーブのテーブルに到着します(2018.09.14)


  • 調理手順に合わせた、一筆書きの様に連続している調理動線
    • 冷蔵庫から取り出した食材は、冷蔵庫右のカウンターへ
    • 更にシンクで洗い、下ごしらえをして、IHコンロで調理

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • 食器棚と冷蔵庫の前では、安全に立ち上がりたい
    • 食器棚は造付け家具で製作し、壁に固定した
    • 食器棚の両脇には壁を造り、手すりを取り付けた
    • 冷蔵庫の両脇にも同様に、立ち上がりを助けるための手すり

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • キッチンの下部は、車いすで奥まで入れるオープンスペース
    • キッチンの高さを決めるのは難しい
      • 車いすに合わせるのか、立っている調理に合わせるのか
        • 車いすの合わせると、立つ時に低すぎてしまう
          • キャスター付きの椅子に座って調理してもらう
          • この「逆転の発想」で解決した
      • 車いすでの使いやすさを最優先する高さ
        • キッチン下部の有効高さ:62cm
          • 「ひざの高さ60cm+2cm」
        • キッチンカウンターの高さは、77cmにした
          • 62cmにキッチンの厚み、15cmを加えた

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • 浅型のステンレスシンク
    • 車いすで入ってもひざに当たらないようにした
    • キッチンのカウンターの全周に、手すりを取り付け
      • 片手でも移動しやすいくなった
    • シンクが浅いために水はねしてしまうことがある
      • 床材は、水に強いウッドタイルを貼った

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • 引き出しの上段・中段
    • 引き出しは、IHコンロのそばに作った
    • おたまなどの調理道具を収納するため
    • コンロの下のキャスター付きワゴン
      • フライパン、お鍋、ボール類が入る
      • 使うものは、使う場所の近くに収納できる

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • 引き出しの最下段
    • ボトルを入れるための深い高さにした
    • 三角形の断面の取手は、指にかかりやすい

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • 電子レンジやトースターの前に、スライド式の棚を取り付け
    • トーストやレンジで温めたものを、載せることができる

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

  • ピアノカーブの形をしたテーブル
    • 丸いので、どこからでも向かうことができる
    • 脚は奥にたててあり、車いすでの寄り付きに配慮
    • ポットの定位置はこの場所、いつでもお茶を飲める

調理手順に合わせた、コの字型バリアフリーキッチン

『車いすで使いやすいキッチンにしたい』とのご依頼に、 キッチンの全体計画から考えました。