リビングを兼ねた寝室に造った「透ける」クローゼット

リビングを兼ねた寝室に造った、壁一面のクローゼットです。間口は広く330cm、対して奥行きは40cmと浅くし、衣類を効率よく収納しながら、使いやすい工夫を考えました。そしてもう一工夫、クローゼットそのものが、リビングのアクセントとなり、気持ちよく暮らせる空間にする工夫も加えました。

リビングを兼ねた寝室に造ったクローゼットです。左端の縦長収納棚は、書籍収納用のクリアボックスに合わせました（2018.07.03）

2018.07.03

収納を計画する際は、収納の位置や収納するものによって、「見せる収納」にするのか、「見せない収納」にするのかを考えます。このクローゼットは、その中間とも言うべく「透ける収納」です。

４枚組み引き違い扉は半透明の樹脂パネル製で、明るく楽しくなりました。扉を開ける前に、どこに何を収納してあるのか、何となくわかります。

この扉の高さは230cmあるのですが、ハンガーレールタイプなので、木製扉に比べると軽く動かせるのですが、取手はなくやや開けにくいです。

真ん中には洋服を掛ける収納、左右には洋服をたたんで収納します。奥行きは40cmしかないので、洋服を前後に重ねるように掛けます。

３本のスライドコートハンガーを取り付け、洋服を取るときは、ハンガーを手前に引出します。棚板は可動式にしました。ゴム集成材をクリア塗装しています。

収納内部の壁はビニールクロスに、ターコイズブルーの塗装をしました。収納されている洋服を、引き立てる背景にもなりました。

リビングの天井は、カスタードイエローのビニールクロスを貼り、ターコイズブルーと相まって、気持ちよく暮らせる空間になりました

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