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大瀧雅寛 ↘

深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外壁

〈9568〉

杉板を貼り終え雨といを掛けると、仮設足場を撤去しました。途端に工事も残す所が少なくなったと実感するのです。残る仕事は外部の設備配管敷設と、カーポートの打設工事、デザインが決まらなかった木製玄関引き戸も、ようやくでき上がりました。青空を背景にした、深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外壁。建物は切妻屋根が一番美しいと思うのです。

深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外壁

杉板貼りの外壁の佇まいは、どこか懐かしい。屋根の傾斜角度は約20度、建物が優しく見える、私のお気に入り角度です。2007年に竣工したお住まいです(2018.10.27)

2018.10.27

深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外

北東から眺めると、昔訪れた故郷の、木造校舎を思い浮かびました。窓の大きさは出来るだけ小さくし、大きさを揃えました。

道路から眺めたときに、何の部屋がわからない様にするためでもあります。建物には塀を造らずに、コンクリートの「たたき」を造ることにしました。

深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外

南側には、建物の横幅いっぱいの下屋を造りました。下屋の左側はスロープになっていて、下屋の右側はデッキを造りました。縦長の窓はリビング吹抜にあり、南面のいいアクセントになりました。

深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外

玄関の引き違い戸は、住まいてさんの自由な発想のデザインです。来客の様子が何となくわかる様に、半分だけ防犯ガラスの市松模様です。

それぞれのアルミサッシ外周には、細く切った杉板を取り付けました。アルミサッシのアクセントとなるだけでなく、漏水対策でもあります。

深緑色の薄い屋根と、柿渋色の杉板の外

大きなバーハンドルにしたので、120mmの引き残しがあります。内外の土間は、ステンレスレールをに固定した後、モルタル仕上げました。杉板に似合うタイルを、見つけることができなかったからです。

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