車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと〈9566〉

「車いすユーザーが使いやすいこと」「細かな指の操作を必要としてないこと」。といっても一様ではなく、ひとりひとりに合わせることが大切です。具体的には、使いやすい高さ、リモコンや鍵の選定です。細かな指の操作が苦手な、車いすユーザーの「手元」を考えました。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

ベッドの脇の台には、たくさんのリモコンが並びました。手すりに掛かっているのは、リフトのリモコン、ベッドのリモコン。台の上には、照明の集中リモコンと、エアコンのリモコンです。ひとりひとりに合わせることことが大切です(2018.10.29)


車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

車いすからベッドへの移乗は、「自分でゆっくりと腕力で移乗する」、

「ベッド用リフトで、介助者に移乗させてもらう」の、

2通りを想定しています。ご自身でベッドに移乗するときは、

ベッドの脇に取り付けた、黄色の「トランスファーボード」を利用します。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

ベッドに横になってからでも、「できること」を多くするために、

ベッドの手元には、たくさんのリモコンを置いておく必要があります。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

シンプルな空間にしたかったので、照明はダウンライトを多用しましたが、

ダウンライトには、リモコンはありません。ですので、

照明器具の切り替え装置を天井裏に埋め込み、この集中リモコンで、

4系統に分けた照明器具の、「on / off」のコントロールができます。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

キッチンのレンジフードのスイッチは、車いすからでは届かない、

高い位置なので、レンジフード専用のリモコンから操作します。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

このリモコンは壁に固定することもできますが、住まいてさんは、

リモコン操作する時は、リモコンを膝に載せて、操作するとのことです。

持ちやすくするために、リモコンに細いエアーチューブを付けてあります。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

たくさんある引き出しの内の2台には、鍵を付けました。

外部サービスを受け、人の出入りが多くなると、

鍵のかかる引き出しがあった方がいいようです。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

細かな指の操作を必要としない、大きな鍵を選びました。

最上段の引き出しの底の床からの高さは、

車いすのアームレストにぶつからない高さにしてあります。

車いすユーザーの手元を考える、シンプルで美しいこと

分電盤は普段は使わないものなので、通常、洗面室のドア上など高い位置に設置しますが、その位置では車いすユーザーの手が届きません。

このお住まいでは、スイッチやリモコンと同じ様に、

分電盤も壁の、手元廻りの高さに取り付けました。

車いすからでも分電盤の扉を開け、内部の様子を確認しやすくしました。