介助しやすく安全に入浴できる、コルク床の浴室
〈9557〉
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浴室の床は滑りやすいので転倒しやすいそうです。タイル貼りの床は硬いので、転倒するとケガをしてしまうかもしれません。そこで、床はタイル貼りにせずに、やわらかく安全な浴室用のコルクタイルを貼りました。なるほど貼ってみると、タイルよりも滑りにくく、足触りのよい床となりました。
最近の浴室はユニットバスが主流になっていますが、この浴室の様に色々な工夫をしたり、手すりを自由に取り付けたい時は、タイルを貼る在来工法で造ります。床材はコルクを貼りました(2018.11.13)
2018.11.13
浴室は2.6帖の広さです。シャワーチェアでも、楽に出入りできる様に、洗い場を広くとりました。
段差のない3枚引き戸で、1m程の有効幅を確保できました。3枚引き戸の長所は、この様に左右どちらも開閉できることです。
浴槽は縁に座れるタイプです。浴槽に入るときにはいったん、この広い縁に腰を下ろします。浴槽に腰掛けた時でも、座位が安定する様に、背もたれ壁を造りました。浴槽へは健側の左側から入れる様に、この勝手になりました。
浴槽の高さは45cmにして、深さ50cmの浴槽の底と、コルクタイルの床面が、平らに近くなるようにしました。浴槽への出入りしやすくするために、I字型とL字型の手すりを組み合わせ、Uの字となる様に手すりを取り付けました。
3枚引き戸の脇の壁は、底辺が長いL字型の手すりです。底辺が長いのは、洗い場を移動しやすくするためだけではなく、住まいてさんが、体を洗ってもらうために立っている時に、手すりにつかまり、安全に立っていられる様にするためです。
浴室用のコルクタイルは、15cm角で、厚みは13mmです。滑りにくく、転倒時もやわらかいので安全です。段差がない様に、3枚引き戸の排水溝と平らにしました。
在来工法の浴室の床は、基礎の上に造られますので、外部の影響を受けて、冬はとても冷たくなってしまいます。そこで、基礎と浴室床の間に断熱材を入れて、コルクの暖かさが、外部に熱がうばわれない様にしました。
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