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大瀧雅寛 ↘

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

〈9546〉

娘の通う、丘の上にある幼稚園で、子どもたちの作品展が開催されました。気持ちの良い青空で、幼稚園が一際優しく見えました。たくさんのご両親さんがいらっしゃっていますが、私は一人一人に、「設計したのは私ですよ」と言ってまわりたかったのですが。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

「 木の持つ暖かさに満たされた園舎にしたい」という、幼稚園のご意向がありました。それに答えるべく、私が設計し、弟を中心とした大工や職人たちの手により、建てられました(2018.10.20)

2018.10.20

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

この不思議な屋根の形の建物が、年少さんの3クラスの園舎です。屋根の先端が青空と接する、スカイラインを大切にしました。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

教室の手前には大きな縁側があります。大きなガラス戸があるので、ぽかぽかと暖かく、屋根も透明なので、空を見上げることができます。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

年少さんの保育室が3室あります。大きな部屋ですが、鉛筆のように六角形に仕上げた、檜(ひのき)の柱が立っています。高い窓からは、木漏れ日にような、やわらかい陽が差し込んでいます。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

保育室の出入口の高さは、子どもに合わせたの低くなっています。どの保育室も縁側に面していますが、変化を持たせています。曲面で、ギザギザで、凹凸でと、それぞれの保育室の入り口に、個性を持たせました。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

娘のクラスです。娘は、担任の先生が大好きなのだそうです。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

娘の作品です。白い粘土で作った、「ゆきうさぎとゆきだるま」です。

丘の上の幼稚園、2010年の作品展

私の仕事は住宅の建て替えや、リフォームをほとんどなのですが、建築家として、生涯設計してみたい建物が、みっつありました。それは、「幼稚園」「美術館」「教会」です。ひとつの夢がかないました。

「自分が設計した建物が子どもを包み込む」ということ。

もうひとつの夢の夢もかないました。

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